・臨静前提で折原姉妹+静雄




「イザ兄と静雄さんはいつ結婚するの?」


昔馴染みの双子の妹の片割れのあまりに唐突で規格外な質問に、くわえていた煙草が落ちた。
…は?結婚……?え、誰と誰が?


「…直………(ストレートすぎるよ)」
「だってクル姉、こういうのはあまり遠回しに聞くものじゃないよ」


呆然とする俺をシカトして双子の会話は勝手に進んでいく。ちょっと待て、お前ら色々と間違ってるだろ。まずお前らの兄貴は兄貴なんだから男で、勿論俺も男だ。


「私は平和島臨也より折原静雄の方が合うと思うな!ね、クル姉!」
「…合…(よく似合うね)」

「………お前ら今年で高校だよな…」

「うん!来良学園だから静雄さん達の後輩だね!」
「昔……変…(昔とは変わっちゃったみたいだけど)」


頭が痛い…。
兄貴があんなだからか…?どっから突っ込めば良いのかわかんねえんだけど。
何より一番タチが悪いのが目の前の二人が、さもそれが当然と言わんばかりの顔をしていることだ。


「まずはあれだ、お前らは中学公民…いや、日本の法律を学び直せ」

「えー?愛に法律とかは関係ないって昔イザ兄が言ってたよね」
「…愛…害……燃…(愛は障害があるほどれ燃えるものだって言ってたね)」


やっぱりあのノミ蟲野郎が原因か!!
昔っていつだよ!!って思わず声に出せば確か静雄さんと会ったばかりの時かな?イザ兄ってば一目惚れだったんだよ!と悪戯っ子みたいな笑顔で舞流が答えてくれた。マジでいらねえ情報をありがとな。
つーか一目惚れ…って事は高1だよな、…俺らが高校生ってこいつら小学生じゃね?あのノミ蟲マジで何してくれてんの?



「それにね、二人が結婚したら幽平さんと私たちが義兄弟になれるんだよ?!」
「恥……歓……(少し恥ずかしいけどうれしいよね)」


双子はきゃあきゃあと盛り上がり始めた。何か、本当に女の盛り上がるスイッチってよくわかんねえな…。
とにかくこの双子にどうしようもない事吹き込んだノミ蟲野郎は絶対殴り殺す。










「わざわざ新宿まで会いに来てくれるだなんて俺感激だよ!………え?ああ……うーん、そんな事も言ったかな、昔の事だからあんまり覚えてないけど。あ!でも今も俺のシズちゃんへの愛は法律も変え……ってちょっと待って街灯は良くない、それが愛なら受け止め……ぐはっ」




















ある種の英才教育
(何なら海外に行っちゃう?)