人間って無意識の内に闇を照らすのを避けてるんだ。照らされざる闇はより昏く深くなってゆくって知ってたかい?

闇なんて抱えてないような顔をして日々を生きてる癖に、本質は愛に餓えた寂しい生き物。それが君だろう?

どんな闇を用いても闇の深さは測れない、でもそのことに気付いた時にはもうそこまで届く光は抱けないのさ……何?意味が分かんないって?
だから例えば、君がいなくなったって誰も困りはしないんだよ。唯忘却と喪失の狭間で揺れるだけ…それだけなんだ。


つまりは、失われたモノはいつか忘れる。そうやって君も忘れられるのさ!


あはは!ショックだった?でも君はさ、自分ひとりで生きてるつもりなんだろうけど、君が生きる為にどれだけの命が奪われるのか知ってるかい?

…ふぅん、自覚はあるみたいだね、でもさ…それはこれからも続いてくんだよ?
気持ち悪いよね…それって凄く気持ち悪いよね?

えっ?どうしたら良いかって?
そんなの簡単さ、……まだ解らないないのかい?やっぱり馬鹿だなぁ、いや…本当に解らないの?

本当は、知っているんでしょ。



そう…いなくなっちゃえば良いんだよ。





BGM:永遠の少年/SoundHorizon