「ふ、ぐ…ぅ、」


さっきから延々と臨也のものをくわえつづけたまま、どのくらい時間が経ったのかとかはもう考えられない。いい加減顎が疲れた、もうやめたい。
酸素が足りなくなり、口内のそれをいったんはきだそうとしたのだが。


「離さないで、そのまま」


臨也の手がぐいと俺の頭をおさえつける。久し振りのせいか、ひどく性臭が鼻をつく。別にそれは別に嫌いではないけど、何だだか、こう…こっちもいい加減、我慢が出来なくなってきた、っていうか…。

確かに俺の方からしたい、と申し出たものの「えぇ、そんな気じゃないし?」とか言いながらにやにやしてたのは一体どこの誰だったか。どうしてもって言うなら舐めてよ、と言ってきやがった。何か、思い出したらイライラしてきたな。
そりゃあ初めは俺も乗り気だった。だが言わせてもらおう、長い、長すぎる。



「シズちゃんが下手なだけでしょ?」

「ふ、ぅう、ふっひゃい…っ」


悪態をつきぴちゃぴちゃと音をたてながらそれに唾液をからめていく。こんなにやっても半分ほどしか勃ち上がっていないそれ。じゅうとおもいきり吸い上げて、じわりと先端から苦味がひろがる。


「ん…んっ、ふ、はぁ…っ」


だらだらと飲みきれない唾液と臨也のそれが顎をつたった。こうしている間中、俺はじくじくと疼くこの衝動に耐え続けているというのに。臨也は俺を見下ろして、必死に奉仕をする俺を嘲笑っているのだ。どうせ。


「……もう、いっか」

「ふ、…はぁ…?」

「やっぱりシズちゃん下手すぎ。何か全然燃えないよ」

「な…っもえ…っ!?」



何だか物凄く失礼な事を言われた気がする。何だって?お前の言うとおりにしたのにあんまりじゃねえか!と心の中だけで悪態をついたつもりが、


「っ…!!この馬鹿!勃たないのを俺のせいにする前に病院いけっ」


思わず怒鳴りつけてしまっていた。


「……うるさい下手くそ」


言いながら、いつの間にか俺の後ろにまわりこみ、どん、と俺の背中を押す。いとも簡単に四つん這いの体勢にされた。


「ぅわ、っなにす」

「まぁ別に後ろがあるから俺は構わないんだけどね?」

「な、っ…おまっ」


あれ、もしや、…キレたのか?そう思ったときには既に下着を降ろされていて。
やばいやばいやばいこれはまずい。こういうときの臨也は本当に質が悪い。それはもう突っ込まれて掻き回されて腰ががくがくになっても犯され続ける。今までの経験から言って。
久しぶりの体にそれをされた次の日など、想像したくもない。明日は仕事が休みとはいえ、一日中布団の中で過ごすのは嫌だ。



「俺が悪かった。悪かったから…!」

「俺が本当に勃たないかどうかは…シズちゃん自身で試してみようか」


後悔させてあげるよ、と言った臨也の顔は、凄く楽しそうだった。