・来神時代





暑い、暑い暑い暑い。
このクソ暑いというのにプール掃除、ましてやノミ蟲野郎と一緒だなんてありえない。しかもそのノミ蟲はやる気がないらしくホースを眺めている。そんなにホースが好きならそのホースでてめえの首絞めてやろうか。



「シーズちゃん」

「何だよてめえ手伝わねえなら…わぶっ」

「あはははは!バカじゃないの!!」



突然の放水。原因は勿論ノミ蟲野郎の持ったホースからで当のノミ蟲はゲラゲラ笑っている。

殺す!!マジでこいつ殺す!
人がそれなりに真剣に掃除してんのに何なんだこいつ!!

イライラに任せて足下に置いてあったバケツを思いっきり投げてやる。
水は綺麗な放物線を描きながらノミ蟲に向かって直撃。



「ざまぁ見ろ!このノミ蟲!!」

「ちょ、シズちゃん酷くない?!これ洗剤入ってるヤツじゃん………って、あ」



洗剤を含んだ水が空気を含んでふわふわと浮かぶシャボン玉が、照り付ける太陽の光を浴びたビー玉みたいにパチンパチンと浮かんでは消えて。



「すげえな!花火みたいだ!」

「……っ、………そうだね」



臨也の顔が赤くなっていたから残りの水もかけてやったら、様子を見に来た新羅と門田が声をかけるまでガキみたいに水をかけあっていた。










熱中症には冷却水
(暑い、熱いねぇ)