教育プログラムの数年後
・開発済みなシズちゃん






「臨也、来たぞ」

「なんだかなぁ…。昔は可愛かったのに随分生意気になったよね」

「るせぇな…、昔は関係ない」

「まぁいいや、で?中間の結果出たんでしょ?」


見せて、と手を出すと目を泳がせる。
別に静雄はバカではない。どちらかと言えば単純なミスが多い方のタイプだ。しかも同じミスを繰り返す――「学習しない」と言われるタイプだった。

中学に入ると同時に家庭教師のような事も始めた。臨也君なら勉強も出来るし、それに静雄も言うこと聞くと思うし臨也君が良ければお願いしたいな―、と静雄の母親に言われ、二つ返事で了承した。
共働きで家を開けることが多いとはいえ、やはり息子が心配なんだろう、気心知れた兄貴分に任せようと考えたようだ。




「…シズちゃんは、本当にバカだ」

「…………………」

「あれほど言っても同じミスをするんだもん、…悲しくなるよ」

「次は…、ちゃんと、頑張る」

「何それ、じゃあ今回はちゃんと頑張らなかったわけ?」


サァッっとシズちゃんの顔が青くなる。地雷を踏んだ、やらかしたって顔。


「…ちがっ、」

「ああもういいから、はやく」


悪い子にはお仕置きだよ?と言って笑うとシズちゃんは絶望的な顔をしながらおずおずとズボンと下着を脱ぎ、こちらに白く柔らかな尻を向ける。俺は高く上げた手をそのまま振り下ろす。

悲痛な乾いた音が部屋に鳴り響いた。

何度も何度も、俺はシズちゃんの尻を平手で叩いた。白い肌は赤く腫れ始め、痛みを訴えている。


「ひっ、い、痛ぁ…っ、」

「叩いてる俺も痛いんだよ」

「い、いざや…っ、ごめ…っ」


ソファに座る俺の上に覆い被さるようにしてぴったりと密着しているからこそ気付く、違和感。存在を主張する一点に。


「これじゃお仕置きの意味がないじゃん……ねぇ、シズちゃん」

「…叩かれて気持ちよくなるだなんて、変態だよ?」


既に静雄の理性は限界のようで、目の焦点が合っていない、溶けきった顔をしていた。しょうがないな、と笑う臨也の顔はこれから起こる快楽を知っているからか、うっとりと、恍惚としていた。



「は……っ、ああっ」

「欲しいなら舐めて」

「ふむぅ…う、う…っ」

差し出せば俺の指を必死に舐める。早急に2本の指で入り口を解すと、歓迎するかのように中の肉が絡み付く。


「ひゃああっ……あっ、」

「淫乱なシズちゃんはこんなんじゃ足りないでしょ?何が欲しい?」

指を抜き、ついた液体を舐めながら問う、答えは決まっている、その愛らしい口から聞きたいだけ。



「イザ兄の、イザ兄のおちんちん、い、淫乱な俺の中に入れて…っ」


望み通りと言わんばかりにシズちゃんの中へ俺自身を突き入れるとその身体は歓喜に震える。ぐちゅぐちゅと卑猥な水音と、途切れ途切れの喘ぎ声に部屋が支配されていく。


「本、当…淫乱。まぁ、俺が躾たからなんだけど、さっ」

「あっ…ひゃあ…っ」


何年もかけて、じっくりと。
俺の形を、俺の味だけを覚えさせて、俺好みの淫乱な身体に仕上げた。


本人以上に知り尽くしたその身体を弄び、絶頂へと導く。絶頂時の締め付けに堪えきれずに精液を中へ吐き出すと、嬉しそうに喘いだ。


「…えっろ、」

こういう事は覚えが良いのになぁ、なんて苦笑すると、未だに焦点が定まらないシズちゃんの目がこちらを見る。


「んう…イザ、兄…」

「足りないの?でもこれ一応お仕置きだからなぁ……、そうだ。自分で動きな、シズちゃん」


俺の言葉通り従順に腰を動かす。
理性の溶けたシズちゃんの中で、俺は絶対の主人。長い時間をかけて完成させた俺なしじゃ生きていけない淫乱な愛玩人形。


「ああっ、ん、ああっ」

「あはは、本当に可愛いなぁ」

泣きながらも嬉しそうに腰を振るシズちゃんに、深い深いキスをした。




















絡まって離れない
(快楽と言う鎖)