・腹黒サイケたん





バカな子ほど可愛いって本当だよね。
俺がちょっとバカみたいに津軽に懐けば津軽は簡単にほだされて。あははっ、バカな津軽は俺の事可愛い弟だと思ってるみたい。そんな津軽が可愛いのになぁ。



「つがるっ、つがる!」

「サイケ、危ないから走るな」



初めは抱きつく所か触れられる事にも拒絶していたのに、今では俺が抱きつけば抱きしめ返してくれる。ふわりと漂うキセルに混じった津軽の匂いは、暖かくて落ち着くのと同時に欲情する。今すぐその着流しを崩して首筋を舐めたいなぁ、とか、そういえば昔の人は着物だと下着をつけないらしいけど津軽はどうなのかな、とか、どうしようもない欲が沸いてくる。



「つがる!ちゅーしていい?」

「えっ…、だめ…」

「えーっ!つがるのことすきなんだもん!ちゅーしたっていいじゃん!」

「は、はずかしい…だろっ」



顔を真っ赤にしてそっぽを向く津軽は最高に可愛い。思わずこのまま押し倒してあんあん鳴かせたいなんて思うけどまだダメなんだ、まだ完全じゃないから。

可愛い可愛い弟分にいきなり襲われたら津軽はショックだろうから、優しい俺はたくさんデータを書き込んであげてる最中なんだ。
空白に等しい津軽のデータが「俺の」データで埋まったら、そしたら津軽は俺のものになるんだ。
楽しみだなぁ、楽しみだなぁ!!



「ちゅーはすきなひととするんだよ?つがるはおれのこと、きらい?」

「きっ、きらいなわけ…ないっ!」

「えへへっ、じゃあつがる、ちゅーして!」



緊張したように震えながら唇を合わせてくる津軽が可愛くて、これじゃあディープキスなんてまだまだ先かなーなんて考えながらもぎこちなくて拙いキスを受け入れる。

津軽のデータを全部書き換えたら、俺だけがずーっと津軽を愛してあげるんだ。



「つがる、だいすきっ!」










不審なプログラムが更新されました
(ある種のウイルスってやつかもね)