・学パロ
・静雄3年生と臨也2年生
・イザヤンデレ気味






俺達は一緒に居れば幸せになれる。
それなのに、シズちゃんは分かってないんだ。だから、俺が守ってあげなくちゃいけない。



「シーズちゃん、あそぼ」

「…折原お前なぁ、その呼び方は止めろって言ってんだろ?あと年上には敬語を使え敬語を」

「敬語って敬う人に使う言葉じゃん」
俺はシズちゃんの事敬ってるわけじゃないもん。と言えばそれもそうだな、と軽く笑う。ああ、可愛いなぁ。


見ればシズちゃんは珍しく勉強をしてるみたいだった、…まぁ赤点常習犯だからね。そんな少しお馬鹿さんな所も俺から見たら可愛いだけでしかないけど!!
シズちゃんは可愛いから下衆な野郎共に狙われるっていつも心配なんだ。だから少し周りのゴミを排除したりもした。
俺以外の人間が近付くなんて許さない。
可愛い可愛い俺だけのシズちゃん。


「大体なぁ、お前みたいに悠長に遊んでられっか。俺は受験生なんだよ」

「えー、シズちゃんバカだし留年しちゃえばいいじゃん、一緒に卒業しようよ」

「うるせぇ」

ぺしっと軽く叩かれる。
叩かれた部分が軽く熱を持つ、シズちゃんからの痛みは、俺には甘い快感。
俺が固まっていれば自分で叩いたのにちょっと心配そうにこっちを見てくる、あぁ、堪らなく可愛いな。


「…だからこうして勉強してんだろ。…ったく、進学は無理にしても就職するっつーの」



何言ってるの?

一緒に居れば幸せになれるのに
一緒に居なきゃ幸せになれないのに

分かってない、やっぱりシズちゃんは分かってないよ。


「…だめだ」

「はぁ?」

「ダメだよシズちゃん…俺達は一緒に居なくちゃ幸せになれないんだよ?」

「…?なに、言って」


「就職なんてさせない、進学もさせないよ。俺の居ないところでシズちゃんが悪い奴に捕まったら俺は…俺は…っ」



ただでさえ1年間という長い期間を彼の居る空間に在ることの出来なかった自分が腹立たしいのに、更にまた離れる?
ありえない、ありえないよ!!
だって、シズちゃんは可愛いから。それでいて、ちょっと単純で、馬鹿な部分があるから、…俺が居なきゃ、下衆な野郎共に簡単に騙されちゃうでしょ?
ああ、想像しただけでおぞましい!!




















虚妄に埋もれる
(俺が守らなきゃ)