【誘惑のキスをして】


サスケくんは男の子だけど、すごく綺麗だ。顔立ちもスラッとしていて肌もきめ細かくて透明感がある。もう綺麗を通り越して妖艶って言葉が似合う。そんなサスケくんの彼女である自分はつくづく幸福者(しあわせもの)だと思う。外見といい頭の出来といい、これといって突出したものはない自分だけど、サスケくんが好きだって言ってくれるから悩ましい事もどうでも良くなる。

「おい。」

ソファーでサスケくんの隣に座って、テレビを見ながらチョコレート菓子を摘んでいたら、ほっぺたをぐにぐにと引っ張られた。痛い痛い何するの。

「真っ昼間からテレビばっか観てんな。」

「…あ。」

ぶちり、とサスケくんがテレビの画面を真っ暗にした。つい面白くなって続けて観てた恋愛ものの昼ドラだった。これ元々再放送だからもう後は無い。
眉を寄せてサスケくんの方を見ていたら、鼻で笑われた。え、何?"お前の反応おもしれぇな"だって?こっちはドラマの続きが気になってもんもんしてるのに。
そんな事を頭の中でぐるぐる思っていたら、サスケくんが甘えるように抱きついてきた。そして、いきなりあたしの首筋を一舐めしたものだから、身体がゾクリとした。

「サスケくんこそ、真っ昼間から何してるの。」

「オレに構ってもらえて嬉しくないのかよ?」

「……………。」

かまってちゃんなのはサスケくんの方じゃない。そう言いたかったけど、サスケくんの言い方がずるいから何も言う気になれない。ドラマがすごく観たいけどサスケくんがいつになくかまってちゃんで可愛くて、ついそちらに心が揺らいでしまう。

「昼ドラなんかよりこっちのがいいだろ。」

サスケくんがそう言ってキスをしてきた。それは観ていた昼ドラなんかよりももっと甘ったるいもので。
うーん、間近で見ると益々サスケくんって綺麗!妖艶!美少女…じゃない、美男子!

「おい、なまえ。」

「っは、なに?」

「キスしてんだから、目ェ閉じろよ。」

「…はは、ごめん。」

サスケくんが綺麗でつい見とれちゃった。
不機嫌そうにしているサスケくんに、今度はあたしからキスをした。

誘惑のキスをして


あとがき

サスケくんおたおめ企画第一弾!
キスシリーズでいってみようかと∀`*
サスケくんとちゅっちゅ!