「さあ答えてください。なまえは、誰のモノですか?」

何にもたとえようのないこの大きな独占欲。可愛い可愛いボクのなまえは今日もひたすら愛される。誰にも邪魔をされないように部屋にはしっかり鍵をかけて、劵属たちに見張らせる。何者かをなまえに指一本でも触れさせようものならばその場で全部全部皆殺し。ボクとなまえのお遊びの邪魔をすることは絶対に許さない。それが例え兄上だったとしてもだ。

「……っお兄様、のものです。」

「ハァ…。お兄様といっても、なまえの兄はボクだけではないでしょう。もしかして、兄上の事ですか?」

「……ち、が…メフィお兄様じゃなッ……あああんッ!」

なまえの一番感じる場所を突きあげながら、一番聞きたい言葉を催促する。しかし、すぐに言わせてしまったらそれはそれでつまらないから虐めてあげる。キミの甘い声にボクはくらくら。快楽にのまれてキミの頭のなかはぐるぐる。思考停止。なんてすばらしい。ボクのことだけを考えていればいい。その脳にボクだけ刻み込んで。ああすごく愛してます、可愛いボクのなまえ。

「……なまえ、はッ…!」

「ハイ、何ですか?」

「ふ、あっ……なまえは…ア、アマお兄様だけ、のものです…!」

キミから聞きたかった言葉。何度聞いたか解らない。でも聞けば聞くほどその言葉の羅列にどくりと心臓は脈立つ。こんなに誘惑的魅惑的な言葉は他にない。ボクだけの、なまえ。今日はいつもよりも気分がいいからなまえをもっと良くしてあげよう。やり場のない甘い焦らしに身を捩らせているなまえを抱き寄せた。





あとがき

アマイモンは可愛い妹にどっきゅーっん!ってね。これはどうやら反省が必要なようだ。