真っ黒なドレスを身に纏い、規則正しい呼吸の中で眠るキミはボクの愛しい"オヒメサマ"。そのドレスだって周りの膨大な数の花々だって全部全部ボクがキミだけの為に用意した。目覚めの合図はお決まりのアレといこう。オヒメサマは、王子サマのキスで目覚める…っと。残念ながらボクは"王子サマ"ではなく"王サマ"だけどまぁそこはいいや。さあ、ボクのオヒメサマ、起きてください。
「…………だ、れ…?」
唇に、触れるだけのキスをする。本当ならば噛み千切ってやりたいぐらい愛しいのだけど、今はガマンする。オヒメサマはボクの顔を見るなり問いかけてきた。キミがボクの事を知らないのは仕方のない事。どうしてって、ボクだけがキミの事を知っているからだ。でもそれでは悲しいから、ちゃんと自己紹介をする。
「ボクはアマイモン。これからキミの主人となる男です。」
オヒメサマは、戸惑った表情をボクに向ける。それにはとてもソソられるものがあって思わず抱き締める。今すぐ犯してしまいたいけどそれでは嫌われてしまうからこれもガマンする。こうしてキミを腕の中に収めているとボクがずっと今まで諦めないでキミを見てきた甲斐があったとつくづく思う。これからオヒメサマはボクと一緒に暮らすんだ。抵抗なんてしたら、許さない。キミはボクの言うことには絶対。そうして、ボクの思うままに染まりきる頃にはキミはもうきっとボク以外の誰にも興味を示さなくなる。キミの視線をボクが独り占め。視線どころかその心も身体もキミの全てを独り占め。それってとても素敵な事だ。
「元の場所に帰して…っ!」
そんな悲しい顔をしてないないで。泣いたってもう帰さない。ボクのオヒメサマなんだから、ボクの側でボクの為に笑っていればいい。さあボクとキミさえいればいいこの素晴らしい世界の幕開けを一緒に飾りましょう。
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精神さまへ提出。
ヤンデレアマイモンに…なっていれば良いのですが…。楽しく書かせていただけましたっ!