七万打企画リクエスト



「んぅ……。」

もう太陽が大分高い位置へと昇ってしまった頃、ナマエはふかふかの大きすぎるシングルベッドで目を覚ました。休日はいつもこのぐらいの時間に起床するナマエは、特に慌てる様子もなく、眠い目を擦りながら部屋を出ていく。身支度を済ませてから、とある一室へと向かう。

「おはよー。めふぃすとー。あ、あまいもんも、はよー。」

「おはようございます、ナマエ。毎度のことながらお寝坊さんで、す…ね……!?」

書類に注いでいた目線をゆっくりとナマエの方へ向けたメフィストは彼女を見るなり硬直した。メフィストの隣で菓子を貪っていたアマイモンも兄の様子に気がつき、その目線を追った後、危うくくわえていた棒付きキャンディーを落としそうになっていた。

「んにぁー。」

お構い無しとでも言ったようにナマエは、いつもの朝の挨拶を済ませると大きな背伸びと欠伸をして、出口へと歩いていく。

「………はッ!!」

そこでまたメフィストは、身体中に電気が流れたような衝撃を受ける。そして思わず、彼女の姿を指差し叫んだ。

「可愛い私のナマエについに猫耳と尻尾が……ファンタスティック!!」

「……兄上。」

「えぇ何?」

ナマエには猫耳と、さらに猫の尻尾が生えていた。振り返り様、無意識にその猫耳を弾ませ、尻尾を揺らすナマエ。

「うわ、メフィスト鼻血出てる…汚なーい。」

すっかり目が覚めたナマエは、メフィストを見るなり眉をしかめた。

「萌え……萌えです!!」

「きもちわる。」

「アマイモン、」

「ハイ、何ですか?兄上。」

「お前は確か、"萌え"について知りたがっていたな?」

「えぇ、まあ。」

「またとない機会だ。今から"萌え"を教えてやる。……協力しろ。」

「ハイ兄上。了解です。」

未だ自分の身の異変に気づかないナマエ。ここまでくると、猫耳と尻尾が生えていることが当たり前なのだと思考回路までが猫耳菌(仮定)に支配されてしまっているのかもしれない。まるで最初から生えてましたけど何かおかしいところでも?のような。

「に゙ゃあッ!!」

朝食ならぬ昼食を食べに部屋を出ていこうとしたナマエはメフィストに肩を捕まれ、近くのソファーへ連行された挙げ句押し倒された。そこへすかさずアマイモンがきて暴れる彼女の手を抑えつけた。

「ふふふ、可愛いですねぇ、ナマエ。これ、本当に生えてるのですか?」

「なにすっ……。」

ナマエの頭に生えた猫耳をふにふにと優しく引っ張ると、不機嫌そうにナマエは頭を振って彼の手を拒もうとしていた。

「おやおや、この様子ですと本物のようですな。では、こちらはどうでしょうか?…アマイモン。」

メフィストの声にアマイモンはこくりと頷いてから、ナマエの尻尾をきゅっと掴んで引っ張った。

「ふにぁああッ!!」

途端、ナマエは顔を赤らめ色めいた声を上げた。その様子をメフィストはどこか確信をついたかように口の端を緩ませながら見つめている。

「なるほど。猫耳の尻尾も、悪魔のもの同様弱点にして性感帯でもあるようですね。これは素晴らしい。さて…、」

「お腹空いたからもういい?」

「いいえ、まさか。これから私たちで貴女をいただくのですから、付き合ってもらわないと困ります。」

途端、アマイモンがナマエを後ろから抱きすくめ、両手を彼女の胸へと回す。形のよいナマエのそれが、アマイモンによりむにゅりと変形した。さらにアマイモンはナマエの猫耳を甘噛みしながら、おとなしくしていてくださいねと囁く。胸を揉まれ、乳首を指で擦られる度に甘い声が漏れる。身体を支えていた足にもだんだんと力が入らなくなってきて、さすがに身の危険を感じたナマエは、必死に逃亡を試みるが、アマイモンにものすごい力で抑えつけてられるため、どうにもこうにもしようがない。

「ちょっとやめ……っ!」

「嫌ですよ。ボクは兄上の言う"萌え"が今やっと分かりそうですから。」

「ほう、それはなかなか見る目があるな。だが、まだまだだぞ、アマイモン。」

メフィストは、アマイモンに拘束されて身動きの取れないナマエの両足の間に指を滑り込ませた。そうしてナマエの陰核を探り出し、クリクリと人差し指の先で刺激する。胸への愛撫で濡れてきていたナマエのそこは、メフィストの指をすんなりと受け入れた。

「あうぅ…ふっ……うッ。」

中を指で掻き回され、いよいよ足に力が無くなってくる。しかし、アマイモンに支えられているため無理にでも立っている他なかった。太ももを溢れた愛液が一筋、二筋流れていく。

「ああ…ああぁあァ……。」

「イイ表情ですねぇ。猫耳が生えているとなると、いつもとはまた違った雰囲気でとっても可愛らしいですよ。それに、感度も上がっているようですね。つくづく、貴女は無理矢理されるのがお好きな方のようです、ね。」

「ふにゃあああんんッ!!」

最後の方の言葉を言い終えると同時に、彼女の尻尾をきゅっと掴みあげた。

「……はぁはァ、はぁ……はァはぁ。」

「おやおや、ここをこんなにひくつかせて…今すぐイきたくて仕方ないのですか?」

「えーナマエ、もうイきそうになってるんですか。アハハ、インランですね。」

アマイモンから与えられる胸への刺激と、メフィストから与えられる快楽にナマエの限界は近かった。あと少しで達するというもどかしさに身悶えしてしまう。

「い、イきたいよぉ…。」

「いいですよ。可愛い可愛いナマエのお望みとあらば、いくらでも、気絶してしまうほどイかせてあげましょう。」

そう言ってメフィストはナマエの熱く濡れた中へと入り込んだ。

「あっ……ふぅっ…イイッ……あぁんん!」

「今日は一段と締め付けが強いですね。猫耳のおかげで感度も上がったのでしょうか。」

「兄上ばかり狡いです。」

アマイモンはそう言ってナマエの乳首を摘んで、ぎゅっと引っ張った。

「……きゃううッッ!!」

一度大きく身体をうねらせたナマエは、足をがくがくさせて一際大きく啼いた。

「あー、兄上。ナマエ、イっちゃいましたね。」

「にゃああぁ…。」

「………まさしくこれぞ究極の萌え!いいかアマイモン、今度はお前がイかせてみろ。ナマエの猫耳イキ顔は、激レアだからな。」

「"萌え"について、もっとナマエで勉強したくなりました。付き合ってください。」

「え……もっかいヤるの…?」

この後、アマイモンの萌えの勉強と称し、夕方近くまで行為は続き、くたくたになったナマエは朝食兼昼食を取り損ねた挙げ句、再び眠りについてしまった。
この日から1週間、ナマエには猫耳と尻尾が存在していたがある日突然、何事もなかったかのように、消えてしまった、らしい。

「おや、ナマエ、猫耳はどうしました?」

「え、何のこと?」

「「…………。」」

「ふぁああ…朝ごはん食べよっと。」



にゃー!

あとがき

悪魔兄弟とナマエにゃんであはんうふんしようぜということでね、猫耳萌えです。猫耳に萌えてる悪魔兄弟も萌えです。
リクエストありがとうございました!