こんな毎日が永遠に続くくらいなら、いっそ殺処分でもされた方がましだ。 そんなことを考え、ぼんやりと硝子の向こう側に目をやる。 痛いくらいの青い空。 今日もせわしなく行きかう人の群れ。 広い外界に希望があるかと問われれば、外の世界だって自分のいるところと大差などなさそうだった。 そんな中、時折通る一人の青年のことが明王は気になっていた。 いつも、このショーウィンドウの前で立ち止まり、哀れみにも似た眼差しで自分のことを見つめる青年。 客に媚など売らない自分を見たところで何も楽しいことなどないだろうに、彼は毎日ショーウィンドウの前で足を止めては明王を見るのだった。 店が閉まると同時に、明王は躾と称され店のオーナーに抱かれていた。 商品に手を出すなんて最低な奴だと思えども、たかが愛玩動物の明王が店主にむかいそんな口を叩けるはずもない。 でっぷりと太った醜い中年の店主は、脂ぎった顔に下卑た笑みを浮かべ、明王をケージから連れ出す。 「ふふ、明王くん、今日もたっぷり躾けてあげるからね」 そう言って生臭い息を吹きかけられ、明王は眉を顰める。 「ほら、まずはおしゃぶりの練習だ」 にたにたと笑いながら、ズボンを下ろす店主。 蒸れて異臭を放つ肉棒を眼下に突きつけられ、明王は顔を反らす。 しかし、強い力で頭を押さえつけられ、無理やり肉棒を咥えさせられてしまう。 「っむ、ぅ、んぐ」 「ほぉら、しっかりしゃぶるんだよ。歯を立てたりしたら、明王くんの歯を全部抜いちゃうからね」 満面の笑みを浮かべ、物騒なことをのたまう店主。 抵抗する術を持たぬ明王は、ただ言われるがままに生臭い肉棒をしゃぶるしかなかった。 皮の被った汚い肉棒。 舌を使い、皮の隙間の恥垢を舐めとり、たっぷりと唾液を絡めちゅぷちゅぷと吸引しながら頭を前後させる。 店主の赤黒く醜い性器はどくどくと脈打ち硬度を増していく。 青臭い先走りが溢れ、唾液と混じり滑りが良くなる肉棒。 竿ばかりではなく、毛の生えた睾丸もしっかりと舐ってやると店主は気を良くしたのか明王の耳を優しく撫でてくれた。 「っふ、ん、っぅ」 敏感な耳を愛撫され、甘い声を漏らす明王。 「ほら、明王くん、お尻の穴もきれいに舐めておくれ」 店主に言われるがまま、明王は店主の会陰部を舌でなぞりながら、ゆっくりと肛門に舌を這わせる。 どどめ色の醜い窄まりには、トイレットペーパーのカスや茶色いものが付着していた。 店主はその汚い肛門を明王に舐めてきれいにしろと強要しているのだ。 勿論、明王に否定権などありはしない。 眉を寄せ、いやいやながらも舌を這わせる明王。 皺の一本一本までも丹念に舐り、きれいにしていく。 「よし、もういいぞ」 そう言われ、顔を上げる明王。 これで、今日の躾が終わりでないことなど、もう、毎日のように嬲られ続けている明王にはわかっていた。 「さぁ、今度は明王くんのお尻の穴を躾けてあげよう」 そう言って、店主は明王を四つん這いにさせる。 毎日のように弄ばれ続けた明王の尻穴は、ひくつき次に与えられる快感を待ち望んでいるかのようだった。 紅色の蕾にたっぷりとローションを垂らした店主は、ポークビッツのような指で明王の窄まりをなぞる。 にちゃにちゃと音をたて、明王の肛門を弄ぶ店主。 蕾は小さく口を開き奥を嬲られることを心待ちにしているようだった。 ローションに濡れてらつく紅色の窄まりはなんとも艶かしい。 店主はごくりと唾を飲み込み、一思いに明王の中へ指をねじ込んだ。 「っひ、くぅ、っぁあッン」 人差し指と中指をねじ込まれ、ビクンと体を強張らせる明王。 店主はひくひくと体を震わせる明王のことなど気にもとめず、ずぽずぽと指を出し入れする。 直腸を擦られ、ひきりなしに喘ぐ明王。 明王の内壁にたっぷりと塗りつけられるローション。 ぬちゃぬちゃと音をたて、中を広げられ、明王はただただ体を強張らせ喘ぐことしかできない。 「ほら、明王くん自分だけ感じてるんじゃなく、ちゃんと飼い主にもご奉仕しなくちゃねぇ」 ニタニタと下品な笑いを浮かべ、店主は明王の尻穴から指を抜く。 再三にわたり、躾けられ続けてきた明王は店主の言葉が何を意味するのか即座に理解し、のろのろと自らの指をぽっかりと口をあけた肉穴に這わせた。 肛門を左右に押し開き、淫らな肉色の内壁を晒す明王。 「ご主人様のおちんぽで、中をぐちゃぐちゃにしていっぱい種付けしてください」 教え込まれた言葉をそのまま吐き出すと、店主は至極楽しそうに笑い明王の肛門に猛る雄をあてがった。 そして、一思いにねじ込まれる欲の楔。 「っく、は、ッァァアアアンッ」 目を剥き背をしならせ悲鳴のような嬌声を上げる明王。 熱く硬い肉の杭は、明王の狭い肉穴を押し開き強引に侵入を果たす。 どくどくと脈打つ肉棒の存在を直腸で感じ、ビクンビクンと体を痙攣させる明王など気にせずに小刻みに腰を揺すり始める店主。 次第にスピードを増すピストン。 熱い肉棒は容赦なく明王の直腸を擦り、前立腺を抉った。 尻穴で感じるように躾けられた明王の体は、それを快感であると認識し、嬉しそうに透明な蜜を性器から滴らせる。 店主が明王を穿つたび、でっぷりとした腹が明王の尻を叩きパンッパンッと乾いた音を上げた。 それとは裏腹に、濡れた蕾は中を蹂躙されるたびぬちゃぬちゃと粘着質な水音を放つ。 ゴリゴリと何度も何度も前立腺を抉られ、明王は白濁を放たずに達していた。 「っひ、ぁ、っぁあ、あ、っく、ンぅ」 体をビクビクと痙攣させ唾液を零し甘い声で鳴く明王。内壁は不規則に店主の肉棒を締め付ける。 搾り取るような蠕動に、店主はたまらず欲を放った。 ビュルビュルと注ぎ込まれる熱に、明王はただ体を震わせることしか出来ない。 ずるりと萎えた肉棒を引き抜かれた肉穴は物欲しそうにひくつき、白濁の涎を零す。 店主は萎えた肉棒を明王に突きつける。 青臭い肉棒にゆっくりと舌を這わせる明王。 自分の尻穴にねじ込まれていたそれを、美味くもないのにしゃぶらされる。 毎日のように繰り返され、今ではもう抵抗すら感じなくなっていた。 ずるめく粘液に濡れた薄汚い肉棒を、喉の奥まで咥えこみぢゅるぢゅると残滓を啜ると店主は満足そうに笑った。 「売れ残ったら、僕が飼ってあげるから心配いらないよ」 下卑た笑みを浮べた店主に放たれた言葉に明王はげんなりとする。 このまま生き続けたところで、こんな醜い中年の慰み者になるというならいっそ死んでしまいたかった。 店主の生臭い舌が明王の唇を割り開く。 いやいやながらもそれを受け入れた明王はぼんやりと天井を見上げ、瞳を閉じた。 END |