■ ダブル 2 ■

※注意 源不/不動が帝国学園生/これ単品でも読めます


 消毒液の独特な臭いが漂う保健室。
 白いカーテンに仕切られたスペースにこぢんまりと配置されているシングルベッド。その上で、不動は源田に跨っていた。
 猫のように目を細め、ぺろりと上唇を舐めながら練習用のユニフォームの上着を脱ぎ捨てる不動。
 露になる白い肌。外気にさらされ、ツンと立ち上がる両の乳首。
 源田はごくりと息を飲み込み不動を見やる。
 不動はクスクスと笑いながら源田の鼻に噛み付いた。
 そして、半ば固まり始めた血液を舐り源田の鼻を啜り上げる。
 ドロリとした生ぬるい液体が不動の口の中を満たしていく。独特な鉄の味を咀嚼した不動は、源田の唇にキスをくれてやった。
 薄い唇を割って、舌をねじ込むと源田の舌はおずおずと反応を示す。
 くちゅくちゅと淫らな水音を立てながら、互いの口腔内をひたすらに貪りあう。
 血液の味がするキスは、二人の欲をかき立てていった。
 源田の節くれだった指が、不動の乳首を捏ねくりまわす。
「んっ、ぁ」
 甘い吐息が不動の口から漏れ、唇が離れた。
 硬くしこる乳首をころころと指で転がしながら不動の首筋に吸い付く源田。
 そんな源田の手に不動は自らの手を重ねる。
「なぁ、源田ァ。舐めてくれよ」
 熱に浮かされた瞳で吐息混じりにねだる不動。
 いてもたってもいられなくなった源田は、そんな不動をベッドに縫い付けた。
 ぐるりと逆転する体勢。切なげに軋むベッド。
 源田はぷっくりと立ち上がる淡い色の乳首にむしゃぶりついた。
 熱くぬるめく粘膜に敏感な箇所を舐られ、不動の口からひきりなしに漏れる喘ぎ。
 それに気を良くした源田は、母乳など出やしないそこを赤子のように吸い上げた。そして、もう片方の乳首も指で摘み上げる。
 両の乳首を痛いくらいに苛まれ不動は膝を擦り合わせ切なげに身を捩った。
 しかし、源田は止めることなく不動の乳首を弄び続けた。
 交互に舐られ苛まれ続けた乳首は真っ赤に染まりいやらしく腫れ上がっている。
 息も絶え絶えの不動のハーフパンツはテントを張っており、その下の欲望がいかに膨れ上がっているか見るだけですぐわかるくらいだった。
 勿論、乱れる不動を間近で見ていた源田の雄もはち切れんばかりに昂ぶっている。
 挑発的な笑みを浮べた不動は、足先で源田のハーフパンツを下着ごとずり下ろしてやった。
 露になる源田の昂ぶりは、天を仰ぎいやらしい蜜を零しどくどくと脈打っている。
 太く逞しいそれを目にし、不動は嬉しそうに喉を鳴らす。
 そして、靴下を履いたままの足で源田の雄をつぅ、となぞってやった。
「っく、ぅ」
 敏感な箇所をなぞられ、吐息を漏らす源田。
 不動は口の端を吊り上げながら、自らのハーフパンツを下着ごと脱ぎ捨てた。
 そして、両足を広げ尻たぶを左右に押しひろげる。
 ひくつく紅色の蕾は、物欲しそうに源田を誘う。
 源田は不動の腰を持ち上げ、その蕾に舌を這わせた。
 皺の一本一本までを丁寧に舐り、たっぷりと唾液で濡らしてやる。
 そして、人差し指と中指をつぷりと中に押し込んだ。
 不動の肛門はさして抵抗なく源田の指を飲み込む。
 じゅくじゅくと出し入れしてやれば、不動の白い内股は小さく痙攣した。
 熱い直腸にたっぷりと唾液を注ぎ込み、指で中を押し広げる。
 両手の人差し指から薬指までをねじ込み、左右に押し広げてやればピンク色の内壁が奥まで見えた。
 入り口は源田の指によって閉じることができないよう広げられているが、奥のほうはひくひくと呼吸をするように蠢いている。
「不動が息をするたび、中もヒクヒクしているぞ」
 感心した表情で呟く源田。
「っく、ぁ、ば、ばかっ」
 まじまじと排泄するための孔の奥を眺められ、不動は羞恥で頬を高潮させる。
 しかし、源田は追い討ちをかけるように不動の尻穴に鼻を近づけた。
 不動の奥がひくつくたびに、生ぬるい風が源田の鼻に吹きかけられる。
 排泄するための穴であるそこから花の香りがするはずもないというのに、源田は鼻で息を吸い込む。
 羞恥が限界に達した不動は、大きな瞳からぽろぽろと涙を零しながら身を捩った。
「や、ぁっ、そんなとこ、嗅いでねぇで、早く入れてくれよ」
 源田に尻を突き出し、自ら蕾を押し広げねだる不動。
 源田は唾液に濡れそぼついやらしい肉穴に自らの昂ぶりをあてがった。
 そして、不動の細い腰を掴み一思いに穿つ。
「ひぃ、ぁ、ッァァァアアアッ」
 最奥を抉られた不動の体は弓なりに反り強張った。
 目を剥き嬌声を上げる不動を気遣いながらも、源田はゆっくりと腰を動かし始める。
「あ、っぁ、ひ、ァァァアッ」
 ずちゅずちゅと小刻みに腰を打ちつけてやれば、不動の直腸は痙攣しながら源田の昂ぶりを締めつけた。
 搾り取るような内壁の感触に、源田は目を眇める。
 次第にスピードを増すピストン。
 保健室にはそぐわない、淫らな水音と肉のぶつかり合う音。
「っく、ぅ、ンッ、あ、源田っ、源田ァァッ」
 甘い声で鳴きながら、源田の手に自らの手を重ねる不動。
 そして、源田の指を自らの昂ぶりに導いてやる。
「な、ァ、いったら、ベッド汚しちまうからぁっ」
 だからいけないように根元を押さえて欲しいと、切れ切れに懇願する不動。
 源田は言われるまま、小さいながらも蜜を零し絶頂を待ち望み脈打つ不動の雄の根元を強く押さえつけた。
 そして、熱い剛直で何度も前立腺を嬲ってやる。
 いいところを抉られる度、喉を反らし快感に打ち震える不動の体。
 限界の近い不動の内壁は、小刻みに痙攣しては源田の昂ぶりを強く締め付ける。
「っく、ぅ」
 搾り取るような蠕動に、源田はついに欲を不動の中へ吐き出した。
 何度か腰を揺さぶり残滓までもしっかりと不動に注ぎ込んだ源田は萎えた肉棒をずるりと引き抜く。
 栓を失った穴から白濁が零れ落ちないよう、不動は意図的に肛門に力を入れる。
「ん、っぅ……」
「不動、お前のはどうするんだ」
 いまだ欲を吐き出していない不動の雄を優しく撫でてやりながら、源田は問う。
「ひ、っく、ぁ、ばか、触んな、ぁ」
 気を緩めると注がれたものを零してしまいそうで、不動は眦を赤く染めながら源田を睨む。
 頬を上気させ潤んだ瞳で凄まれたところで、大した威力などもちはしないのだが本人はそれに気づいていないらしい。
 脱ぎ捨てたハーフパンツを拾い上げ、身支度を始める不動。
 そして、来たときとなんら変わらない姿になった不動は口の端を吊り上げて振り返った。
「俺んとこ来る? それともおまえんち?」
 暗に続きをしようと言っている不動に、源田は苦笑する。
「今日は親が出張でいないから、うちにしよう」
 源田は可愛らしい恋人の柔らかな頬に口付けをしてそう答えた。





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