不動の怯える顔が見たい。嫌がる顔が見たい。あわよくば、羞恥に打ち震える顔が見たい。 鬼道は自分の肉棒をそれは美味しそうに舐る不動を見下ろしながらそう思う。 鬼道の恋人である不動は、それはもう、どうしようもない程に尻が軽い。そして、そういった行為に奔放である。 誘われれば誰にでも足を開くような、まさに淫乱。それが不動 明王という男だった。 無論、そんな性質であるがゆえに大抵の行為は喜んで受け入れる。 生粋のサディストである鬼道にしてみれば、パートナーの怯え慄く表情が見たい。嫌だ、止めてくれ、と哀願されたいのだが、不動が相手となるとそうもいかない。 並大抵のプレイでは、不動を喜ばせるだけに終わってしまうのだ。 言葉責め、なんてぬる過ぎる。かといって、玩具を持ち出したところで不動は嬉々としてそれを咥え込む。 さて、どうしたものか。 考えた末に、鬼道はとっておきのものを準備した。今日こそは不動の恐怖に震え、止めてくれと哀願する姿を見ることができるに違いない。 そう思い、愉悦の表情を浮かべる鬼道。 そんな鬼道の胸中など露知れず、頬を紅潮させ、ちゅぷちゅぷと音をたてながら見せつけるように鬼道の肉棒をしゃぶる不動。 うっとりとした表情を浮かべ、彼は自らの指にたっぷりと鬼道の先走りを絡め取る。 そして濡れそぼつ指を己の尻穴に這わせ、ぬぷりと埋めた。 「ん、っぁ……」 ひくん、と体を震わせた不動は潤んだ瞳で鬼道を見上げ甘い吐息を漏らす。 喉の奥まで鬼道を咥え込み、頭を前後させながら吸引する。それと同時に、ねじ込んだ指で自らの内壁を拡げるように、にちゃにちゃと中を掻きまわす。 鬼道はそんな不動の頭を掴み、乱暴に腰を揺すった。 喉の奥を無遠慮に何度も抉ると、生理的な涙が不動の大きな目からとめどなく零れ落ちる。 嘔吐く不動を気にもとめず、鬼道は自分が気持ちよくなるためだけに不動の口腔内を蹂躙した。 眦を赤く染めながらも、不動は鬼道の律動を受け止める。 そして歯を立てまいと懸命に心がけながら、自らの中をぐちぐちと掻き回す。 室内に響く淫らな水音。 鬼道は眉を寄せ不動の喉の奥に熱い迸りをぶちまけた。 口蓋垂を容赦なく苛む鬼道の白濁。 不動は咽込むが、一滴も溢すことなくそれを飲み下した。 そして、嬉しそうに口の端を釣り上げ、鬼道の肉棒に頬擦りをする。 「アハッ、ごちそーさま。なぁ、きどぉくん、こっちにもくれよ」 目を細め婀娜っぽい笑みを浮かべた不動は、自らの肛門を指で押し開く。 蕩けっきった肉色の内壁は淫らに蠢き鬼道を誘う。 しかし鬼道は、そんな不動の髪の毛を乱暴に掴み、その顔に唾を吐き捨ててやった。 「どこまでも淫乱なクズだな」 不動を侮蔑する言葉を吐き捨てたところで、あまり意味をなさないことなど今までの経験で知悉している。 案の定、不動は吐き捨てれた唾をぬぐい、それを嬉しそうに舐めた。 そして、白い指で鬼道の喉元をなぞり蠱惑的な笑みを浮かべる。 「ハッ、きどーくんはそんな淫乱なクズが大好きなんだろォ? 変態」 猫のように目を細め、不動は言い放つ。 まったくもって言葉のとおり。ぐうの音もでなくなった鬼道は小さく舌打ちをする。 そして、不動の細い手首をつかみベッドの上に組み敷いた。 欲に濡れたアイアンブルーの瞳が誘うように鬼道の双眸を捕える。 うっすらと開いた唇からのぞく赤い舌。 しどけない不動の姿に煽られ、鬼道はごくりと唾を嚥下する。 このままでは、いつものように流されてしまう。 鬼道は今すぐ不動を貫きたい欲求を抑え、脱ぎ捨てられた不動のTシャツで不動の両手を縛り上げた。 「きどぉくんも好きだよねぇ、こーいうの。別にいいけど」 縛られることにすら何の抵抗を示さない不動。 むしろ、どこか楽しそうな表情で鬼道を見上げる始末だ。 「ふん、すぐにそんな軽口をたたけないようにしてやる」 鬼道は癖のある笑みを浮かべ不動を見下ろした。 そして、徐にベッドサイドのチェストから紙袋をとりだす。 紙袋の中からパックに入ったラテックスの手袋を取り、それを手にはめる鬼道。 何をされるのか皆目見当のつかない不動は、怪訝そうな表情でそんな鬼道を見上げることしかできない。 鬼道はラテックスの手袋をはめた手で、不動の性器を乱暴に掴む。 すでに熱を持ち始めた不動の性器は鎌首をもたげ、嬉しそうに蜜を溢しながら天を仰いでいる。 そんな先端をくちゅくちゅと嬲ると、もどかしそうに内またを擦り合わせる不動。 「ん、っぁ、きど、っくん」 「ちゃんと足を広げていろ」 強引に不動の足を押し開き、些か乱暴に性器を握ると不動は喉をのけぞらせる。 「っく、ぅ、ッン」 とめどなく溢れる蜜を幹全体に塗り込みながら、ぐちゅぐちゅと性器を扱いてやると不動は胸を上下させながら甘い喘ぎ声を漏らす。 鬼道はぎんぎんに反り返った不動の肉棒をみて、口角をあげる。 そして、紙袋の中から滅菌パックに入ったカテーテルを取り出した。 「っあ、きどぉくん、なに、それ」 さすがの不動も、カテーテルは見たことがないのか若干焦ったような声をあげる。 滅菌パックからとり出したそれを、不動に見せつけて鬼道は笑う。 「こいつで、貴様のこの穴をたっぷり可愛がってやろう」 熱く脈打つ性器の先端の穴をなぞり、鬼道は言い放つ。 そして、ひくひくと震え蜜を溢す狭い穴にカテーテルをあてがった。 「っひ、ぃ……っや、何考えてんだよ、きどぉくん」 身を捩り逃げ腰になる不動。 不動から余裕という鍍金が徐々に剥がれ落ちていく。 「動くと中が傷つくぞ」 鬼道は脅すように低い声で不動を窘める。 動くことすらできなくなった不動は、ただ怯えた眼差しで鬼道の行為を見守ることしかできなかった。 細いゴム製のカテーテルが、不動の尿道を押し開き徐々に中へと侵入していく。 あらぬところを押し広げられる痛みに、不動は奥歯を噛んだ。 ぐ、と中に押し込まれる異物。 長いそれはどんどん不動の尿道に飲み込まれていく。 小さな穴はヒクヒクと震え健気にも、カテーテルを咥え込み涙を溢す。 「く、っぁ、ァッァアアっ」 深いところを抉られ、不動は目を剥き苦しげな喘ぎ声を漏らした。 「どうだ、不動。さすがのお前もここを犯されたことはないだろう」 カテーテルを奥へ奥へと押し込みながら、弾む口調で鬼道は言い放つ。 ズブリ、と括約筋を押し開き膀胱にねじ込まれるカテーテル。 不動は目を剥き内股を震わせた。 「ヒ、ィぁ、っくぅ」 不動の意思とは関係なく、カテーテルの先からちょろちょろとあふれ出す黄色い水。 「くく、不動。お漏らしとは、はしたないな」 鬼道は愉悦の表情を浮かべ、それを揶揄する。 「ぁ、っく、ちく、しょ……」 涙に濡れる瞳で鬼道を睨めつけたところで、鬼道の嗜虐性を煽るだけだった。 鬼道は至極楽しそうに口の端を釣り上げて、プラスチック製のシリンジに生理食塩水を注ぐ。 そして、シリンジの先端をカテーテルにあてがいプランジャを押した。 「や、っぁあああ、っひぃ」 本来、排出するための器官に容赦なく注ぎ込まれる生理食塩水。 不動はただ、悲鳴を上げることしかできなかった。 膀胱がはち切れてしまいそうな錯覚。 どうしようもない程の尿意が不動を襲う。 「ぁ、っは、っく、ぁ、あ、あ」 大きな瞳をこれ以上にないほどに見開いて、苦しそうに口を開閉させる不動。 白い額に玉の汗が浮かぶ。 ビクビクと小刻みに痙攣するしなやかな太ももを鬼道は愛しげに撫でてやる。 そして、きゅっと窄まる紅色の肛門を優しくなぞってやった。 不動が自分で慣らしたそこは、鬼道の指になぞられると嬉しそうに口を開く。 鬼道はそこに自らの昂りをあてがい、一思いに貫いてやった。 そして同時にカテーテルからシリンジを引き抜く。 「ぐ、ッァアアアア゛ア゛ア゛ッ」 目を剥き、悲鳴をあげる不動。 カテーテルから、びちゃびちゃと音をたてあふれ出す液体がシーツを濡らす。 放心状態の不動の体がビクンビクンと痙攣する様を見て、鬼道は血が沸き立つようだった。 うつろな瞳で自失する不動。半開きの口から溢れる唾液が形のよい顎に透明な線を描く。 そんな不動の細い腰を掴み、小刻みに奥を抉ると挿入されたままのカテーテルから残滓がぴゅくぴゅくとあふれ出した。 いまだ熱を孕んだままの不動の性器を扱きながら、直腸を嬲ると不動の口から甘い声が漏れる。 「ぁ、っひ、くぅ、はぁっ、ン」 熟れた肉穴をぐちゅぐちゅと容赦なく蹂躙され不動の意識が浮上する。 焦点の合っていないアイアンブルーの瞳が、それでも必死に鬼道の姿をとらえようとしていた。 「きど、ぉっくん、きどぉ、くん」 揺さぶられるたびに不動の口は鬼道の名を呼ぶ。 鬼道に縋ろうと、重い手を持ち上げたところでその両腕はきつく戒められたまま。 不動は切なげに眉を寄せた。そして、すぐ近くにある鬼道の唇に噛みつく。 自由にならない腕の代わりに、その舌をもってして鬼道を求める不動。 ちゅくちゅくと舌を絡め吸い付いてやる。 「ふん、まだそんな余裕があるのか」 鬼道は吐き捨てるようにそう言って、不動の性器を苛むカテーテルを出し入れする。 膀胱の入り口付近の前立腺がカテーテルと鬼道の肉棒に刺激され、感じたことのない衝撃が不動を襲う。 「ひ……ぎ、っく……イヤァア゛ア゛ア゛ッ」 前と後ろから同時に良いところを責められ、不動は目を剥き体を強張らせる。 しかし鬼道は、容赦なく不動を責めたてる。 「ぁ、っく、やだっ、ぁ、っひ……も、ぉ、や、っぁ」 大きな瞳からとめどなく溢れる滴。切なげに寄せられた眉。それら全てが鬼道を高揚させる。 鬼道はラストスパートをかけるように、腰を小刻みに打ち付けた。 ぱんぱんと肉がぶつかり合う音と、粘着質な水音が鼓膜を犯す。 荒く息を吐きながら、ぎりぎりまで引き抜き最奥を抉る。そして、同時に不動の尿道を苛むカテーテルを一思いに引き抜いてやった。 「ぃ、っぐ……ァア゛ア゛ア、ッ」 鬼道が不動の最奥に欲を放つとほぼ同時に、不動の腹を白濁が濡らす。 絶頂を迎えた不動は、糸が切れたようにベッドに沈む。 そんな、不動から萎えた肉棒を引き抜く鬼道。 満たしていたものを失った肉穴はぽっかりと口をあけ、白い涎を溢しながら物欲しそうにひくつく。 鬼道は貪淫な肉穴に指をねじ込み、中に放ったものを掻きだしてやった。 白濁に濡れた指で不動の唇をなぞると、不動の薄く開いた唇から舌が伸びる。 青臭いそれに濡れる指に、躊躇いなくしゃぶりつく不動。 いやらしく絡み付く舌はまるで誘うような動きをする。 ちゅぷ、と音をたて指から口を離した不動は物足りなさそうな目で鬼道を見た。 「きどぉくん、いーかげん、コレ外せよ」 そう言われ、鬼道はしぶしぶ不動の腕を戒めていたTシャツを解いてやる。 自由になるやいなや、不動は鬼道を押し倒しその上に跨った。 そして、ぺろりと上唇を舐め鬼道を見下す。 「よくもまぁ、散々してくれたじゃねェか。今度は俺が楽しませてもらうぜェ、きどぉくん」 「なっ、貴様っ」 不動は鬼道の萎えた肉棒を軽く扱き、白濁が糸を引く自らの肉穴にそれをあてがう。 そして喜色満面の笑みを浮かべ鬼道を飲み込んだ。 「あ、っは、最高っ」 不動が腰を揺らすたびにぐちゅぐちゅといやらしい音が漏れる。 熱く熟れた内壁に締め付けられ、鬼道の肉棒はすぐに硬度を取り戻す。 鬼道は熱い息を漏らし、眉を寄せた。 先刻までのしおらしさは何処へやら、嬉々として腰を振る恋人の姿に鬼道はなんとも言えない気持ちになってしまうのだった。 END -----*-----*-----*----- リクエストありがとうございました! やぶてん鬼道さん×ビッチ不動で尿道責めです! 尿道責め、おもらしが大好物なので嬉々として執筆してしまいました。(笑) 結果、終始いたしたりなお話になってしまいました。あたた。 ヤマ、オチ、イミ、まったく皆無なまさに801ですいません。ひぃぃ まったくもって、あきおたんはマニアックに責められるのが似合いますよねぇ! 同感です^^ あきおたんが大好きなので、もっとがっつんがっつんマニアックにひぃひぃ言わせる小説を書けるように精進したいと思います。 一万打企画に参加頂き、ありがとうございました! これからも、UnAJiをよろしくお願いいたします♪ |