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※注意 駅前様リクエスト/鬼畜きどふど/小スカ/スパンキング


 鬼道 有人という男はまさに人の上に立つべくして生まれてきたような人間だった。
 彼の出す指示は的確で正確、そして確実である。
 また、彼は上に立つ人間にとって最も重要とされる冷酷さを持ち合わせていた。
 彼は不必要な弱者を容赦なく切り捨てることを決して躊躇わない。
 道を阻む邪魔者には、徹底的な制裁を加え完膚なきまでに打ちのめす。
 円堂達と出会い行動を共にするようになってだいぶ丸くなってきたものの、その本質は決して変わらない。
 不動はそれを、その身をもって実感していた。
 鬼道 有人は容赦ない男だ。その性質は性交においても遺憾無く発揮されていた。
 彼は相手に苦痛を与えることによって性的満足を得る異常性欲の持ち主だった。
 つまり、かみ砕いていうところ、鬼道 有人は生粋のサディストだったのだ。

 不動は苦虫を噛み潰したような表情で鬼道の顔を見る。
 とはいえ、窮屈でかつ苦しい体勢を強いられている不動がそんな表情を浮かべるのは至極当たり前のことだった。
 不動は今、海老責めという縛られ方をしていた。
 座禅を組んだ状態で、正面から頭を足に近づけた体勢で固定されている。
 自分では身動き一つとれない上に、無理な体勢のため体中がぎしぎしと悲鳴をあげていた。さすが江戸時代には拷問に使われていただけあると不動は無駄に納得してしまう。
 鬼道は楽しげに口の端を釣り上げ、ベッドの上に無様な姿で転がる不動を見下ろした。
「どうだ、なかなか上手いものだろう」
 そう言って鬼道は、不動の体にしっかりと食い込んだ麻縄をなぞる。
 ソレ用と謳われる麻縄はすでに処理が施されており、なかなか手触りもいい。
 鬼道は得意げに笑って腕を組んだ。
 自ら称賛するだけあって、たしかに鬼道の縛り方は上手い。
 仮にも中学生である鬼道がどこでこんな技術を身に付けてくるのか不動は不思議でしょうがなかった。
「鬼道クンが変態だってことは痛いくらいわかったから、さっさと解いてくんねぇ?」
 不動はどや顔で反り返る鬼道に向かって言い放った。
 その言葉にぴくりと片眉をあげる鬼道。
 鬼道はその赤い瞳をすぅと細め、仰向けでベッドに転がされていた不動の体を反転させる。
 身動きがとれない不動は、されるがままにうつぶせの状態になってしまう。
「っぐぅ」
 体重が足にかかり、股関節がみしみしと押し開かれる痛みにカエルのような声をあげる不動。
 しかし、鬼道はそんな不動を気にするでもなく手を振り上げた。
「貴様は自分がおかれている状況を理解できていないようだな」
 そう言って鬼道は、その手を不動の白い尻にめがけて勢いよく振り下ろす。
 パチンと乾いた音が室内に響く。
 不動の尻にじわじわと浮かび上がる紅葉のような手形。
 しかし、鬼道は手を休めることなく再び不動の尻を張る。
 パンパンとリズミカルに何度も不動の尻を平手で叩く鬼道。
 勿論、その力に容赦はない。
 窮屈な体勢で、何度も尻を叩かれ不動は眦に涙を溜めながら喘ぐことしかできなかった。
「ヒ、っぎ、ァ゛、っぐぅ゛、ン゛ッ」
 痛みに呻く不動。しかし、鬼道がその手を止めることはない。
 窮屈な体勢を強いられている体は、徐々に鬱血し脂汗がふつふつと吹き出している。白い尻は痛々しいまでに赤く染まっていた。
「くくっ、ただ尻を叩いてもつまらんな」
 そう言って鬼道はチェストからローションとショッキングピンクの玩具を取り出した。
 うつぶせのまま動くことすらままならない不動には、鬼道が何をしようとしているのかまったく見えない。
 涙と唾液でシーツを濡らし、怯えながら肩で息をする不動。
 鬼道は取り出したローションを鬼道の尻に垂らしてやった。
 冷たい感触にビクリと震える不動の体。しかし、鬼道は気にせず白い尻を押し開いた。
 紅色の窄まりが、不動の呼吸に合わせひくひくと蠢く。
 慣らしていないその入り口に男根を模した玩具をあてがうと、不動の口から小さい悲鳴が漏れる。
「ヒッ、ァ、やぁ、きど、くん、無理っ」
 目を見開き、必死に訴える不動。
 しかし鬼道は口の端を釣り上げて意地悪く笑うだけだった。
 ぬちゃぬちゃと玩具の先端で蕾を嬲る。
 濡れそぼつ淫らな窄まりは、次第にその口を開き始めていく。
 鬼道が少し力を入れると、先端がぐぷりとめり込む。
 ビクン、と強張る不動の体。
 鬼道は辛そうな不動のことなど気にも留めず、その玩具を根元まで一思いに突き刺した。
「ひ、ッギ、ァァアアアアア゛ア゛ッ」
 強引な挿入に絹を裂いたような声をあげる不動。
 目を剥き、体を強張らせることによって縛られた麻縄がその肌に食い込む。
 痛みを逃がすことすらできない不動は、ただただ凌辱を受け入れることしかできない。
 ヌヂュヌヂュと乱暴に玩具を出し入れされるたびに、不動の体は不自然に震える。
 鬼道はそんな不動の姿を見て愉悦の表情を浮かべた。
「ァ、っひ、ギ、ぅ、っく、ァァアッ、ン」
 何度も何度も直腸を擦りあげられるうちに、不動の体を痛み以外の感覚が襲う。
 うつろな瞳からとめどなく溢れる生理的な涙。
 紅潮した頬には涙のあとがいくつも残っている。
 だらしなく開かれたままの口からは唾液が滴りシーツを汚す。
 不動はもう、何が何だかわからなくなってしまいそうだった。
 激痛を通り越した体にはもう感覚などほとんど残っていない。
 腹の中から湧き上がる熱に脳みそまでも焼き尽くされてしまいそうだった。
 ジュポジュポと出し入れされる玩具。
 乱暴なピストンは直腸を引きずり出すような勢いだった。
 玩具に絡み付いた内壁が、引き抜かれるたびに外気に晒される。
 垣間見える肉色に、鬼道はこの上ない昂りを感じた。
「いい様だな。貴様にお似合いだ」
 グポッ、と勢いよく玩具を押し込み不動の体を反転させてやる。
 そして、蜜を溢し芯をもった不動の性器をつぅ、と指でなぞってやった。
「ぁ、っぅ、ん」
 不動の口から漏れる熱っぽい吐息。
 それに気を良くした鬼道は、不動の性器を掴みくちゅくちゅと扱いてやった。
「貴様はこんな扱いを受けても感じるのか。とんだマゾ豚だな」
 ぐりぐりと先端の穴を指で嬲り鬼道は吐き捨てる。
「っひ、や、ァァアッ、ぅ、ぁぁっン」
 不動は首を横に振り必死にその言葉を否定しようとするが、正直な性器は嬉しそうにぴゅくぴゅくと先走りを溢すばかりだった。
 敏感な先端に爪を立てられ、不動はたまらず足を引き攣らせる。
 しかし、鬼道は容赦なく先端を嬲り続けた。
 ずくずくと玩具を出し入れしながら、乱暴に先端の穴を弄ぶ。
「や、ァァアアッ」
 目を剥き、悲鳴を上げながら不動はついに失禁した。
 じょぼじょぼと放物線を描く黄色い水。
「ぁ、ぁ、あ……」
 茫然自失といった表情で、もはや自分の意志では止められない小水を見つめる不動。
 鬼道は赤い双眸を歪めその様を見守った。
 そして、すべてを出し終わった不動の額を優しく撫でながら、片手で足を戒める麻縄を解いてやる。
 少しだけ楽な体勢になったものの、不動はもう何も考えられなかった。
 寸前まできつく縛られていた足は思うよう動かない。
 不動はベッドの上に転がされただけのただの木偶のようになっていた。
 小水にまみれた不動の体を躊躇うことなく抱きしめる鬼道。
 そして、涙のあとが残る頬を優しく舐めてやりながら、不動の直腸を満たしている玩具を抜き取る。
 ぐぽっ、といやらしい音を立て玩具は不動の尻穴から引き抜かれた。
 満たしていたものがなくなったそこは物欲しげにひくつく。
 濡れそぼつ紅色の肉穴はぱくぱくと口を開閉させながら、中を抉ってくれるものを待ち望む。
 鬼道はジーンズの下で熱を持て余している自身を取り出し、不動の肉穴にあてがった。
 そして、感触を楽しむようにゆっくりと埋めていく。
 不動の熱い直腸は喜んで鬼道の肉棒を受け入れているようだった。
「ぁ、ぁ、っぁん」
 体をしならせ、甘い声を漏らす不動。
 そんな不動を強く抱きしめながら、根元まで肉棒を埋める。
「どうだ、不動。全部入ったぞ」
「っくぅ、ン、きど、くんのはいってる」
 恍惚とした表情で口ずさむ不動。
 もはや不動には物事を考えるだけの余裕など残っていなかった。
 蕩けきった目を幸せそうに細め、自由な足を鬼道の腰に絡ませる。
「きど、っくん、きどぉ、くん」
 切なげに鬼道の名を呼びながら、腰を揺らす不動。
 ちゅくちゅくと結合部から控えめな水音が漏れる。
 鬼道は苦笑しながら、不動の細い腰を掴んだ。
「そんなに欲しいなら、おかしくなるくらいくれてやる」
 口の端を釣り上げ、大きく腰をグラインドさせる。
 最奥の良いところを抉られた不動の体がビクンと戦慄く。
「ア゛、ひぅッ」
 間髪おかず、小刻みに腰を揺らし何度も何度も良いところを叩いてやると不動は涎を溢しながら犬のように喘いだ。
「ぁ、は、っく、きど、ぉっくん、すきっ、きどぉくぅんッ」
「俺も貴様を愛している」
 そう言って、不動の最奥に熱を放つ鬼道。
 同時に不動の反り返った肉棒からもぴゅくぴゅくと迸る白濁。
 不動の額に張り付いた髪の毛を優しく梳いて、額にキスを落とす鬼道。
 不動は鬼道のぬくもりに包まれたまま意識を手放した。

 目を覚ますと、不動はきれいに整えられたベッドの上にいた。もちろん、先刻散々鬼道と抱き合っていたあのベッドだ。
 重い瞼を擦り、愛しい人の姿を探すが視界に入らない。
「きどぉ、くん?」
 不安になって名前を呼ぶと同時に開かれる部屋のドア。
 バスローブに身を包んだ鬼道が湯気を上げながら、不動のもとへ足を進める。
「どうした、不動」
 ぎっ、と音を立てベッドに腰を下ろす鬼道。
 不動は、そんな鬼道に思いっきり抱きついた。
「きどぉくんの、バカ」
 良い匂いのするバスローブに顔を擦り付け、不動は言い放つ。
「少しばかり無茶をさせ過ぎたか?」
「少しどころじゃねぇよ、バカ」
 鬼道は困ったような顔で不動の頭を優しく撫でてやる。
 不動は目を細めそれを享受した。

 鬼道 有人は生粋のサディストだ。
 はたして、不動 明王がマゾヒストかと問われれば答えはノーである。
 それでも不動は鬼道 有人という人間の全てを受け入れたいと思っていた。
 愛の形が歪んでいようと、それが愛であることに変わりはない。
 つまりは惚れた弱みというものである。
 たとえ何をされたとしても、自分はきっと鬼道を許してしまうのだろう。そう思って不動は苦笑した。


END

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駅前様、リクエストありがとうございました。
鬼畜鬼道さんに激しくがつがつ攻められてどうにかなっちゃいそうだけど、そんな鬼道さんが愛しくてたまらないあきおたんを目指して頑張ってみました!
どうにかなっちゃいそうを通り越して、どうにかなってしまった感があるのですがいかがでしょうか? ドキドキ
少しでも気に入っていただけたら、幸いです^^
温かいコメントと素敵なリクエストありがとうございました!
毎日欠かさず小説を読んでいただいてるなんて、なんと嬉しいことでしょう! 本当にありがとうございます!!
鬼畜鬼道さん、良いですよね。大好きなので書いててとても楽しかったです♪
ついつい鬼畜の度が超えてしまいがちなので、いつもはらはらしながらUPしております。(笑)
拙いエロ小説ばかりのサイトですが、誠心誠意更新していきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします^^





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