散らばる空想庭園
薔薇のお茶会 -4/5




『来ましたね、イギリス!』

「来たわねー」


来たのは、いいんですが…



「『……広い……。』」


薔薇園は何とか見つけましたが…
arsさんは、どちらへいるのでしょうか……。




「ねぇ、ザナト姉様。こんなでかい公園で、見知らぬ彼を探すのは無理よ」


何か特徴はないの?と聞かれても…



えぇと…


『確か、薔薇の花束を持って、待ってるって…』


「じゃあ、薔薇園付近に花束持った人がarsさんなのね」



『そうなるかと…あ。』


スーツを着こなして、薔薇の花束を持って立っている青年がいました。


高鳴る胸を抑えながら、ハンガリーと共にその人の元へ向かいます






……………!!?



『イギリス?』

「!……よう、ザナト。」


私達を見つけると、バツが悪そうに目を逸らすイギリス。



もしかして…


「arsってイギリもごご」

『あーーーー!!!』


ハンガリー、うっかり口を滑らすのはやめて下さい!
ちょっと乱暴に、口を抑えたものだから、



「むぐー!」
『あ、ごめんなさい』



『あ、あの〜…イギリスはここで何を?』

「いや…その、お前こそ何してんだ?」


目が泳いでますよ、イギリス。



『買い物です。』

「え、えぇ…そうそう!」

もう、そんな言い方じゃぁ嘘だとバレますよ


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