相手だって、見ず知らずの人間に自分の素顔を晒す事になる。
それは、かなりの勇気がいることで、リスクを伴うと言うのに。
私は……。
『ハンガリー、やめましょう!』
「…会わないの?」
『いえ、私も有りのままを見せようと思いまして』
自分を偽るなんて、不器用な私にはできません!
「変装をやめるのね。」
『えぇ。先程の阿呆な発言は、忘れて下さい』
自然と笑みがこぼれる
ふふ、arsさん、せいぜい楽しみにしてて下さい!
「それでこそザナトお姉様!で、付き人役はどうしましょーか?」
『あの、それはやっぱ怖いので、同伴お願いします』
あぁ、ドキドキしてきた!
『あーもうっ、こうしてはいられません!ハンガリー、明日のお茶菓子を作るの手伝って下さい!』
「はいはい、ザナト姉様はせっかちね」