『うぅ、また着地失敗したわ…。
第二開放しないと組み合わせ利かないのが難点よね』
俯せた状態で呟く。
起き上がり、コメットは大丈夫?と問えば、無事らしく少女の周りをぐるぐる回りだした。
『アンタは良いわよね、空飛べて。ふんだ』
あームカつく。と服についた埃をはらう。
明らかに八つ当たりである。
「その声……カノン?」
後ろから自分の名を呼ばれた少女は振り向き、目を見開いた
『え、あれ、リナリー…?』
「…やっぱりカノンよね!久しぶりー!」
リナリーは再会できた嬉しさか、勢いよく抱き着く
『おっと!……ふふ、久しぶりね。元気みたいでよかったわ』
なんとか抱き留め、嬉しそうな彼女を見て、自然と笑みがこぼれた
そんな中、間に入ってくる男性が一人。
「はーい、積もる話は中で聞くよー」
『あら、シスコンだわ。久しぶり』
「…カノン…シスコンだなんてひどいなぁ、コムイだよ。覚えてるでしょ?」
『じゃあシスコンコムイ、呼び捨てしないで頂戴。誰のお蔭でここまで来れたと思ってるのかしら』
カノンは威嚇し、フンッと鼻を鳴らす
「僕とカノンの仲なんだしいいじゃないかー!
リナリーは良いのに、なんで僕は駄目なんだよー!!」
昔は素直で人懐っこくて笑顔が眩しい女の子だったのにいいいいい!
コムイと名乗った男は、頭を抱えそう嘆いた。