ウィークリーガール
久しぶりまして-2/8

一方、巨塔の中

「わぁ!虹よ、兄さん!…キレイ…」

廊下の窓を見ていた少女は、感嘆の声を上げた
端正な顔立ちをしており、艶のある黒髪を二つに括っている

「そうだねリナリー。でも、リナリーの方が綺麗だよ」


隣にいる男性は自分の妹、リナリーに対し、恋人に言うような台詞を呟いた


「はいはい…ってあーあ、消えちゃった。」

消えると同時に


ズドドゴシャァアンッ


外からあまり聞かないような音が響く


「…すごい音、あまり聞かない音ね。」

「あー…AKUMAかなぁ。湧いちゃったのかなぁ…皆、出払っちゃってるんだけどなぁ」


ポリポリと頭をかく自分の兄を見つめて、


「兄さん…私が様子見に行くわ。」

外へと歩き出した。

だから兄さんも仕事してね、と笑顔で言い残して。

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