「近くに寄らないようにしてくださいね。でも離れすぎても駄目です。…闇に飲まれてしまいますから。」
『………。』
簡単な自己紹介を済ませ、カノン達は客間の方へ向かっていた。
教団の報告によれば、昼でも真っ暗な館に、好奇心で入った子供と、探しに行った大人が帰ってこないらしく、奇怪ではないかと思い偵察に向かったファインダー達も音信が途絶えてしまったそうだ。
それを受けて教団は奇怪と判断し、カノン達を向かわせたのであった
「着きました。さぁ席へどうぞ」
一人掛け用のソファが4つ、ローテーブルを囲むように置かれている。
そこから離れた場所に椅子がポツリと置いてあり、カノン達がソファに座ると、椅子が軋む音。
少女も椅子に座ったようだ