ウィークリーガール
開口一番口喧嘩-2/4

しかし


1人の青年によってすぐに笑顔は崩される


「邪魔だ。」


青年に気づいた彼女は、大きな瞳を更に大きく広げた


『……ユ、ウ…?』


青年は、自分の名を呼ばれ、何か言おうと振り向いたがすぐに取り止め、小さく舌打ちをする
そして彼女に気付かなかったような素振りでジェリーに話しかける
「…チッ。おい、蕎麦」


「え、あ、えぇわかったわ。…はい。」

すぐに蕎麦がカウンターから出され、引ったくるように受け取りその場を去ろうとする


『なっ、ゆ、ユウ!あんたユウでしょ!』
その様子を見てあわてて追い掛けた


まるでカノンから逃げるように早足で歩くユウこと神田ユウ

最初は小走りで追いかけていたが、なかなか追い付かない。
その事にイライラしてきたカノンは、横でパタパタと飛んでいる自分の相棒を掴み、勢いよく投げつけた

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