ウィークリーガール
久しぶりまして-6/8




残りの書類が半分をきった頃

「あ、いたいたカノン!」
ひょこっと研究室から顔をだしたのはリナリー

『リナリー、どうしたの?』

「ううん、カノンが最初に行く所って言ったらココかなって。はい、ココア。」
リーバー班長はレモンスカッシュね、と空いているスペースにマグカップを置いて、椅子に座る

『ありがと、リナリーの入れるココアはなんだか落ち着くから好きなの ……あら?』
置かれたマグカップを手にして、気が付いた

「気付いた?それ、昔からカノンが使ってるお気に入りのマグカップ」

『…まだ…、置いてたのね…』

「当たり前じゃない。ココは、貴女の家なんだから」
ニコニコとお日様のように笑うリナリーを見て、唖然とする


『へ? な、何言ってるの? 私はただ久しぶりにここへ寄っただけで……そ、そうよ、私、アジア支部でお世話になってんだから』

「大丈夫、兄さんが話つけてあるって」
『ちが…そーじゃないのよー!!』
ついに動かしていた手を止めて叫んだ

(冗談じゃないわ!私ココ苦手なのに!!)

「…カノンは、嫌?」
『うぅイヤじゃないけど…!』

横で話を聞きながら作業していたリーバーが口を開いた

「もしかしてカノン、まだアレが治ってないんじゃないだろうな」


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