「おぉ、久しぶりだな、カノン」
『お久しぶりですわ、リーバー班長』
――研究室。
ここでは対AKUMA武器"イノセンス"の研究、開発を行っている場所だ
周りを見渡せば、研究員らしき人間が机や、散らばった書類の上に突っ伏している。死屍累々といった状況を見て笑った。
『ふふ、懐かしいわね。…タイミング悪かった的な意味で』
そして、足下にある書類を拾い上げ、まじまじと見つめる
「あーわりぃな、起こさないであげてくれ」
それだけ言って、リーバー班長は書類が乱雑に積み重ねられている机に向かい、作業を再開した
『はいはい。…ん……ねぇ、ここの数式ちがう』
「え」
班長は驚き、振り返る
『あとここも誤字脱字…全く違う文章になってるわよ。徹夜明けで辛かったかもしれないけど、これじゃ書類不備よねぇ、可哀想』
ニヤリと笑い、彼を横目で見る
『手伝いましょうか、"班長"』
「…はぁ、カノンには昔から手伝ってもらってばっかだな……頼む」
彼は申し訳なさそうに頭を掻いて笑った
『いいのよ、いつも頑張ってくれてる研究員達だものね』
ふっと笑い、散らばっている書類を回収し、空いている机に座って書類の修正・作成に取り掛かった