ウィークリーガール
久しぶりまして-5/8

「おぉ、久しぶりだな、カノン」


『お久しぶりですわ、リーバー班長』


――研究室。
ここでは対AKUMA武器"イノセンス"の研究、開発を行っている場所だ

周りを見渡せば、研究員らしき人間が机や、散らばった書類の上に突っ伏している。死屍累々といった状況を見て笑った。

『ふふ、懐かしいわね。…タイミング悪かった的な意味で』

そして、足下にある書類を拾い上げ、まじまじと見つめる

「あーわりぃな、起こさないであげてくれ」

それだけ言って、リーバー班長は書類が乱雑に積み重ねられている机に向かい、作業を再開した

『はいはい。…ん……ねぇ、ここの数式ちがう』

「え」

班長は驚き、振り返る

『あとここも誤字脱字…全く違う文章になってるわよ。徹夜明けで辛かったかもしれないけど、これじゃ書類不備よねぇ、可哀想』

ニヤリと笑い、彼を横目で見る

『手伝いましょうか、"班長"』

「…はぁ、カノンには昔から手伝ってもらってばっかだな……頼む」

彼は申し訳なさそうに頭を掻いて笑った


『いいのよ、いつも頑張ってくれてる研究員達だものね』


ふっと笑い、散らばっている書類を回収し、空いている机に座って書類の修正・作成に取り掛かった

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