たまたま




世の中に偶然などないのです。彼が彼女を好きになったのも、彼女がもう長くないのも全て必然なのです。


救われることを望んでいました。
愛し愛される幸せを望んでいました。
貴方に添い遂げることを望んでいました。
奇跡などないのです。私はもう貴方の隣には居られないのに、どうして傍に来るのですか。
私のことは忘れてください。奇跡なんか望まないでください。綺麗な思い出のまま、幸せになってください。

私は貴方が生きているだけで幸せなんです。

もう何も残らない私の、唯一の望みなんですから、聞いてくださいね。



ちょっぴりおこりんぼな尾浜ともうすぐ迎えが来てしまう女の子の三年間。

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