ゲーム
舞台は室町時代。
忍術学園に通う彼女と彼のお話。
読書が大好きで物静かな彼女はいつも幸せだったのかというと、そうではありませんでした。
いつも疲れきったような悲しみを持つ彼女はどうしようもない孤独感に怯えながら過ごしています。
同じクラスの子と、仲良くできなくて、一人ぼっちでつらいという悩みを抱えながら。
けれども彼女はその気持ちを前に出す勇気は欠片もない子でもありました。
どうしても負の感情をポイと吐き出すときは唯一彼に少し頼るだけ。
一方彼は彼女に好意を抱いていますが、決してそれを表に出しませんでした。
彼は彼女が抱える暗い感情に惹かれたのですから、彼女を幸せにするはずないのです。
優しいようで優しくない日々が過ぎていくなか、彼女に一通の文が届くところからお話は始まります。
文の送り主は彼女の育ての親からでした。
内容は、学園を止めろ、そしてそのまま家にも帰って来るな、というもの。
はじめは驚いた彼女も色々と考えていく内に何故学園を止めなければならないのかのか、理由に気がつきました。
理由が分かるとなれば、彼女はスッと消えるように学園を去っていきます。
しかしそれを認めないのが彼です。
なぜ彼女が学園を去ったのか、事情も聞かされなかった彼は友人たちの手助けを借りつつ彼女を追いかけました。
彼が必死の思いで見つけた彼女は実はとある富豪の家に嫁いでいたのです
彼女を見つけた彼は、いまの彼女を見て何を思うのでしょうか。
バランスがとれなかった悲しい二人のお話。