終焉





 あなたの慈しむような眼差しが、今もわたしをこの世界に縛り付けている。
運命に定められた歴史の中の記憶。楽園で紡がれる死の物語。

色をなくしたわたしが手にするものは。


 彼が死んだ世界で、わたしは今日も生きていく。たおやかに、ゆるやかに。

死んでゆくのは、いつの日か。




(P3PED後、死を知った女の子の独り善がりなお話。)
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