おはようございます
ここはグランドライン幼稚園。先生も園児も個性いっぱいだと、ご近所さん方からもっぱらの噂になっている。 ユイはそんなグランドライン幼稚園に、前年度から勤務してる新人の先生。彼女は今日も元気いっぱい働きます!
「おっはようございまーす!」
職員室のトビラを元気よく開けたユイ。トビラを勢いよく開けたせいでガラス窓がビシッ、と軋むのもお構いなし。 コーヒーを飲んでいたマルコ先生は、今日もそんなユイを苦笑いで迎えた。
「おはよう、ユイ。今日も元気だねい」 「はい!元気だけが取り柄ですから」
ユイがどんなに早起きして園に来ても、必ずマルコ先生は先に居た。今でこそ気にならないが、最初の頃はマルコ先生はこの幼稚園に住み込んでるんじゃないかと疑ったものだ。 マルコ先生がユイのためにいれてくれたコーヒー(砂糖とミルクたっぷり)を、これまた元気にお礼を言って受け取る。
「おはようございます、ユイ先生」 「ビビ先生っ!」
次に入ってきたビビ先生はユイより2年先輩で、ユイの尊敬する存在でもある。 青い綺麗な髪の毛をお団子に結いながら近づいてきたビビ先生に、ユイはニコニコだ。
「今日はいい天気だから、園庭で遊べるかしら」 「そうですね!年少組と年中組のみんなで合同で遊びたいです!」 「それはいい考えね」 「はいっ!!」
ビビ先生が受け持つ年中組のみんなと一緒に外で遊べる。イコール、ビビ先生の子供たちへの対応が間近で見れる。 嬉しさのあまり普段の3割り増しでした返事にビビ先生は微笑み、近くに居たマルコ先生は「よい、」と一声発して立ち上がった。
「そろそろチビ達が来る時間だよい」 「もうそんな時間?」
時計を見てびっくりしたビビ先生が急いで準備を始める横で、ユイはエプロンを着ける。今日はサウザンド・サニーのブランドのエプロンだ。赤い布の真ん中にかわいいライオンのアップリケが刺繍してあって、ユイのお気に入りの1つだ。
「よーし、今日もがんばるぞ!」
ユイは先に出て行った2人の先生を追って職員室を後にする。今日はこれから始まるのだ。
- 1 -
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
もどる
|