しゅわしゅわと、口の中で泡が弾ける感覚を楽しんでいると、同時にアルコールがゆっくりと脳みそに浸透しているのがわかった。


「またのんでるんだな」


そんな時、彼は部屋に入ってきた。その目は悲しいと訴えながらも、力の入らない私の身体をしっかりと支える。


「どうして、すぐに逃げる、」


わかっちゃいない。君は全然わかってないよ。私は……、と言いかけた瞬間、彼の腕に抱かれていた。あぁあったかい。なんて思う間もなく、なぜか涙が出た。


「……そんなものに依存するくらいなら。…………俺に身を預けても、良いんだよ」





ああもうだめだ。本当に、

















何処かへオチてしまいそうで。





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