『彼女が今持っている服はほとんどプリーモの趣味なんですよねぇ』
『それが悪いのか？』
『悪くはありませんが、あれ以上服はいらないと思っているから困るんですよ』
『あげる隙がねぇ、と？』
『まぁそういうことです』
『Ｄさんが寄越す服なんてなんかありそうで怖いんだものね…』
『なにか言いましたか？』
『変態』
『アラウディさん！ 簡略化しすぎだものね！』
『事実でしょ。それより、なんであの子は朝利 雨月があげる服は受け取るんだい？』
『あの子は着物にはそれほど馴染みがないようでござるから。きっと興味があるのだろう』
『まぁ、外出用のものはあげたところであいつは着ねぇからな』
『やはりあいつがすぐ着てくれるのは究極に仕事着になる服だな！』
『エプロンとか』
『割烹着とか』
『……』
『……』
『やっぱりー！ エプロンが毎日変わるなんておかしいと思ってたんだものね！』
『全員…あげていた、だと…』
『ヌフフ、油断しましたねプリーモ。この中でエプロンをあげていないのは貴方だけです』
Ｇ…黒の腰下タイプの長エプロン
雨月…白割烹着
ランポウ…Ａラインタイプの深緑のエプロン
アラウディ…ホルターネックタイプの藤色リボンつきエプロン
Ｄ…ドレスタイプのピンク花柄フリフリエプロン
ナックル…シンプルな黄色のエプロン、巨大ポケットつき
結局、着てくれるものを贈りたい。
＊ ＊ ＊
企画参加ありがとうございました。
感謝いたします。
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