恋物語で雛祭りをやってみた 恋物語でレッツ雛祭り! 『ユキのために特注で作らせた雛人形一式とは、キャバッローネも究極に豪気な男だな!』 『ヌフフ。マフィアの頂点に立つボンゴレのボスの屋敷で雛祭りとは…』 『ユキがやりたいと言ってるんだから文句をつけないでくれる?』 『そんな言い方をするなら貴方も手伝ったらいかがです? ひなあらればかり食べていないで』 『そうだぞアル。せっかくユキがちらし寿司を作ってくれているんだ。デザートは後にしろ』 『ボス。突っ込むところが違うんだものね』 『てめえら喋ってないで手を動かせ。人形を並べてぼんぼりに火を……あ?』 『どうした? G』 『おい雨月、人形の数が多くねぇか?』 『どれ……確かに、6体ほど多いでござるな』 『というか、男雛が7体ないか?』 『本当だ。微妙に色が違うが全部男雛……これ、アルに似てないか?』 『? 何を言ってるんだいプリーモ』 『いやいや冗談ではないぞ。G、見てくれ』 『確かに髪は金、目は青…よく見りゃ顔も似てる気がしてきたぜ…』 『ではこっちはG、これがランポウでござるな』 『これがボスだものね』 『ということは、女雛は…』 『……』 『……』 * * * 『Gー、雨月ー、ちらし寿司の味を見てほしいんだけ……うわ! なんで皆で坊主めくりしてるの?』 『少し待っていてくれ、ユキ。こいつで男雛の配置が決まるんだ』 『待つ必要はないよ。すぐに終わらせてあげるから』 『ヌッフフフ…そう上手くはいかないのですよ』 『?、?』 『ユキー。俺様3回負けたから味見してやるんだものね』 数日後、一番上に7体の男雛と1体の女雛が並んだ雛壇の写真が、コザァートの隠れ家に届けられたとか。 三つ華で雛祭り→ |