恋物語パーティ編 ダンス中の会話・1〜3 ◎一番手・ジョット 『ねぇジョット。疑問に思っていたことがあるんだけど』 『なんだ?』 『用意してくれたドレス…全部サイズがぴったりだったんだけど、どうして?』 『ああ。……ん?今更な質問だな。はい回って』 『あ、はい! …今更って?』 『つまり、最初に部屋と一緒に与えた服はサイズが合っていなかったのか?』 『ううん。ほとんどぴったりだった……ん?あれ?』 『だろう?よく似合っている(にっこり)』 『う、うん。ありがとう』 『はい、回る』 『うわっ、はい!』 (あれ?結局質問には答えてもらってないような…) * * * ◎二番手・ランポウ 『待って待って待ってランポウ!!足が!もつれる!』 『下手なんだからほとんど走ってた方が楽なんだものね』 『ええぇそれってどうなの!?』 『この曲ならステップでたらめでもなんとかなるものね』 『3時間の練習の意味は!?』 『3時間じゃやってないのと変わらないんだものね。はい3回転ー』 『うそでしょわぁぁっ!』 『…しょわぁはどうかと思うんだものね』 『うぅぅ…目が回った…』 『ほら、あそこでボスが大爆笑してるものね』 『あぁっ!グラス持ったまま笑って!スーツにお酒がかかったら染み抜きが大変なのに!』 『気にするところはそこなの?』 * * * ◎三番手・D 『回りましょう』 『はいっ』 『ヌフフッ。やはり下手ですね。次回のパーティまでには完璧になるよう練習が必要です』 『う…。パーティって毎回踊るものなの…?』 『女性同伴の夜会の場合はほぼあると考えて良いでしょう』 『うぅ…。踊らないって選択肢は?』 『踊らない女性はパーティに協力的でないと判断されます。一度プリーモのパートナーとなった以上、貴女の行動はプリーモの評判に関わります』 『うぅぅぅ…。でも踊った結果下手で恥をかいたりとか…』 『女性が多少ダンスが下手でもそれをカバーし、優雅に魅せてこそ男の価値が上がるというもの』 『そういうものなんだ…』 『尤も、カバーし切れないほどダンスが散々な女性な場合、連れてきた男の評判は地に落ちるでしょうが』 『練習します!』 『ヌフッ。賢明です』 ダンスがどうしても好きになれない主人公を上手く操縦するD。 |