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三つ華で雛祭りをやってみた

三つ華でレッツ雛祭り!



「人の部屋に勝手に入って何をしているんですか?」

「何って、今日は雛祭りなんだよ」

「知っていますけど…あぁ一角さん、三人官女を並べようとしないでください。只でさえなんか痛いのに」

「喧嘩売ってんのかてめぇ!」

「おい鈴、空になったぞ」

「人の酒を空けといて御代わり要求ですか。涙が出そうです更木隊長」

「りんりん真顔だから説得力ないよー」

「いいからさっさと酒を出せ」

「ここ自分の部屋なんですが…。まぁいいや、やちる様には金平糖をお持ちしますね」

「りんりんありがとー!」

「副隊長! 五人囃子を振り回さないで!」

「鼓が飛んだぞ」

「何してんすか! 壊したら阿近の奴が黙ってないぜ!」

「阿近さん作なんですか。この雛人形」

「来たか。注げ」

「はい」

「正確には総隊長が阿近さんに命じて作らせた雛人形だよ」

「本当になんでも作れるんですねあの人」

「さぁーて、最後は一番上の2体だ…って、こ、こいつは…」

「どうしたんだい? 一角」

「人形の右頬に黒い花の絵が描いてあるぜ」

「りんりんとお揃いだ!」

「へぇ…さすが阿近さん、粋だねぇ」

「阿近さん…」

「どら…なんだ。男雛の方じゃねぇか」

「「え」」

「ほんとだー。この男雛、りんりんにそっくりだねぇっ」

「阿近の奴…雛祭りの主旨わかってんのか…?」

「鈴」

「はい…隊長」

「特別だ。飲め」

「これ自分の酒なんですが…。有り難くいただきます。優しさが痛いです」

「まぁ気にすんな鈴! おら飲め!」

「結局酒盛り目当てですよね。まぁいいですけど」

「いいじゃないか。たまにはこんな雛祭りも」





 恋物語も三つ華も、変則男雛で雛祭り。





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