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恋物語で白雪姫パロ

恋物語で白雪姫をやってみた。



『ヌフフフ。狩人テオよ、この毒林檎を白雪姫に食べさせてくるのです』

『あ、そこから始めるんすか』

『この毒林檎を食べさせれば、白雪は私の意のままに…ヌッフッフッフ』

『無視哀しいっす。…まぁいいや、殺すんじゃないんすね?』

『殺すよりもっと楽しいことをするのです』

『その丸出しの下心、尊敬はしないけど感心するっす。ですが閣下ー、自分で行かれるのでは? 物語ではそうなってるっすよ』

『老婆の物売りの恰好をするなど私の美意識に反します』

『自分勝手だなー…』

『変装など簡単ではありませんか。尤も幻術を使えばもっと簡単ですが』

『じゃあ自分でやれよコノヤロー。…まぁいいや。いってきまーす』





 ……1時間後





『失敗したっす』

『なんですと!?』

『いやちゃんとやったんすよ。仕事なんで。きっちり老婆に変装して、白雪姫にも怪しまれずに林檎を渡せたんです』

『それでどうして失敗なのです?』

『一緒に住んでいるドワーフの一人が、いきなり現れたと思ったら白雪姫に林檎剥かせて一人で全部食べたっす』

『な! なんということだ…。それで、そのドワーフはどうなったのです?』

『毒が効いてないのかけろっとしてたっす。つか「君、なんか怪しいよ」って言われて拘束されかけたんで慌てて逃げたっす』

『ヌハ…まさかそんなことになるなんて…』

『いやーカモフラージュ用の普通の林檎持っててよかったっす。あれ投げたら追いかけてこなくなりました』

『…つまり、林檎が使えないということですか?』

『使えないっすね。白雪姫なのにねーアッハ』





 …そのころドワーフの家では


『白雪』

『あ、おかえりうきぐも。ダメだよおばあさんを突然追いかけちゃ』

『うん。それはもういいからこれ剥いて』

『あれ、また林檎。どうしたの? これ』

『落ちてた』





やってみたけど結局こうなる。だって林檎が出てるんだもん。



キャスト
白雪姫…恋物語主人公
ドワーフうきぐも…アラウディ
王様…D・スペード
狩人…テオ

続くかもしれないし迷宮入りかもしれない…。





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