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もしいかれ帽子屋がボンゴレだったら〜 3

浴槽で相手を溺死させた犯人が、その際に湯船の中に落としてしまったコンタクトレンズを、ざる代わりに麦わら帽子を使ってすくいあげたという、
『謎解きはディナーのあとで』のお話ネタでございます。








『嗚呼あぁぁぁぁっ!!』

『うるっせぇななんだカッペッレェリーアッ!!』

『嗚呼ぁG様! 私の帽子部屋から麦わら帽子がなくなったのです!』

『麦わら帽子…? さっきユキが持ってたような…』

『ユキ様ぁぁ嗚呼あぁぁっ!!』



* * *



『でね、こうやって部屋にあった麦わら帽子を使ったことが、犯人逮捕に繋がったって話なんだよ』

『ですがユキ様、犯行中に湯船に眼鏡のレンズを落とす犯人なんてそうそういないと思います』

『うぅっ。実際は眼鏡のレンズよりずっと小さいものなんだよ!』

『左様ですか? まぁ眼鏡のレンズでしたら手で取れそうですしね』

『手厳しいなぁファビは…』

『さてユキ様。帽子屋さんの奇声が近づいてきましたので、帽子を置いてここを離れましょう。ユキ様をお守りする自信はありますが、できればあの人とは戦いたくありません』

『はーい』









『嗚呼ぁぁっ! 私の麦わら帽子は何処に!? 億単位の価値のある品だというのに!』

『ヌハァッ! 何かおかしいと思ったら私の眼鏡のレンズが片方ないではありませんか!!』








※ユキの話がファビに伝わらなかった理由
→【この時代にはコンタクトレンズというものが存在しなかった】






* * *

すいません。遊びました(土下座)




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