もしいかれ帽子屋がボンゴレだったら〜 2 『嗚呼、これなんかいいと思いますよ』 『わぁっ。似合う、ランポウカンカン帽似合うよ!』 『ん。なかなかいいんだものね』 『ランポウ様はパナマ帽などもきっとお似合いになるでしょう』 『おっさんぽくなるのは避けたいんだものね』 『嗚呼……。私はまだ28なのですが…』 『騒がしいと思ったらお前ら何やってんだ?』 『あ、G。帽子屋さんがいらない帽子をくれるっていうから選んでたの』 『ほぉ。どれがいらない帽子なんだ?』 『全部です』 『はぁっ!?』 『嗚呼G様、全部ですのでどれでも好きなものをお持ちください』 『違う!カッペッレェリーアてめぇが【帽子部屋】がないと死にたくなるとかぬかすから一室貸してやったんだぞ!』 『嗚呼もちろん感謝しておりますとも。ですが3ヶ月に1回の総入れ替えはいつものことですので』 『もったいないねー』 『ほぼ新品ばかりだものね』 『嗚呼ユキ様にはこちらなんていかがでしょう?』 『うわぁ!凄くつばが広いね!色も花飾りも可愛いっ』 『あぁ似合うんじゃねぇかってちょっと待て! ここにあるのはてめぇの帽子なんだよな?』 『もちろんです。嗚呼、あそこにある淡いピンク色に羽飾りの帽子も似合いそうですよ』 『思いっきり女物じゃねぇか!』 『帽子屋さん女装趣味でもあったんだものね…』 『嗚呼…誤解を招いてしまったようですが私は女性の服など着ませんよ』 『帽子はいいのか…』 『帽子ですから』 帽子屋は帽子を区別しない。 |