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もしいかれ帽子屋がボンゴレだったら〜 1






『お疲れさま、帽子屋さん。お茶でもどうですか?』

『カッペッレェリーア。警察上層部に賄賂を渡している貴族から自白を取る件はどうなった?』

『嗚呼プリーモ、ユキ様。実業家を装って地下クラブで接待を行う、ということで決定しました』

『酔わせて聞き出すわけか』

『その通りです。嗚呼プリーモ、貴方はどれがいいと思いますか?』

『……なんだ?この絵は…』

『相手は節操のない女好きという話ですので、女性構成員に聞き出させようかと。これは彼女達に着てもらう衣装の候補です』

『し、しかしこれは……』

『地下クラブではこのような格好の女性は普通におりますよ』

『いやしかしこれは……』

『嗚呼ユキ様はどれがいいと思いますか?』

『そうだねぇ。この人脚とか好きそうだからこっちのスリットがざっくり入ってるのとかどうかな?』

『なるほど。貴族じゃなかなか女性の脚はお目にかかれませんからね。嗚呼、これはどう思われますか?』

『うわ何コレ見えちゃうよっていうか隠してないよねコレ』

『帽子屋貴様ユキに何を訊いてるッ!!ていうかユキも真面目に答えるな!』

『嗚呼、プリーモはユキ様が着るならこれとこれどちらが良いと思いますか?』

『え!私この作戦に参加していいの?』

『選ばないし着せないしさせないからな!絶対許さないからな!』

『冗談ですのに。ねぇユキ様?』

『ねー』

『ヌフ、ここにいたんですかプリーモ。頼んでいた書類は……おやなんですこの厭らしい服の絵は。ユキが着るんですか?』

『着せないしさせないからな!』

『冗談ですよ。ねぇユキ』

『ねー』

『嗚呼。私は似合うと思うのですがね』

『もう貴様とは会話しない…』







 意外と仲良くやるかもしれない。






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