storia d'amore version helloween | ナノ



仮装は?


 ジョットの突然の宣言により決定したハロウィンパーティだったが、準備は滞りなく進み、問題なく当日を迎えることができた。



 尤も、ハロウィンという初めてのパーティの準備を、面白がったボスと守護者(約一名以外)6人が率先して参加したことでボンゴレの仕事は溜まりに溜まってしまったが。



 オレンジと黒で派手に飾り付けられた屋敷を見上げて、ユキは満足そうに微笑んだ。

 料理も後は仕上げを残すのみで、日が落ちる前にジャック・オ・ランタンに火をつければ完璧だ。


『あ、その前に』


 ユキはいつも着ている仕事着を見下ろす。

 ハロウィンに欠かせない、仮装をするためにそろそろ衣装に着替えなくては。

 当日のお楽しみだと、ボスと守護者全員が衣装は自分で用意すると言ったため、ユキは自分の衣装だけを仕立てた。

 普段と違う服を着るというのはどこかわくわくする。



 ユキはどこか弾むような足取りで、自室のドアを開けた。







 そこに掛かっていたのは……





 小悪魔の衣装
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 黒猫の衣装
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 お菊さんの衣装
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