RSVP | ナノ
※本編前に読むと少しネタばれになるかもしれません

後書きというかこぼれ話のようなものを完結したのでつらつらと述べておきたいと思います。

今回のこの「RSVP」を書こうと思ったのはフランスの作家ジャン・トゥーレの小説、「ようこそ自殺用品店専門店へ」に影響されたからでした(「スーサイド・ショップ」という名前でアニメ映画化もされております、こちらもお勧め)。
パロディ大好き人間なのでこれを暁メンバーでやったら面白いんじゃないかという短絡的発想から書き始めました。

元ネタの小説のほうはブラックコメディ全開のそこそこ明るい話なのですが、「RSVP」では「自殺用品店専門店」という設定だけを拝借してブラックコメディ全開の後味の悪い話を目指しました。イメージとしては「○にも○妙な物語」みたいな感じです。

そして「○にも○妙な物語」といったら○モリさんが必要だ!と考え、夢主が今のような子になりました。つまり夢主=○モリさんです。
お話を読んだ方はお分かりでしょうが、夢小説の夢主としては少しクセがありすぎて読み手が自己投影しにくくなってしまったかなぁと思います。書いている私も途中なかなかキャラが掴みにくくなってきました。

ちなみに本編で少しほのめかしましたが夢主は心中に未練があり、死にたいけどオーナーのオビトさんとの契約かなんかで死ねずにお客様相談係を勤めてるって設定です。
その他については全く謎です。
深く掘り下げて書こうかと最初は考えていましたが、謎めいてたほうが連載の雰囲気にあってるし良いかなと思い明確にはっきり書くのはやめました。
暁メンバーの皆さんについても何故自殺用品店で働いているのかとか、そもそも人間なのかとかは謎のままにしておきます。
あと連載内でみんな黒スーツなのは〇モリさんを意識してるのと私の趣味です。

暁の皆さんと夢主の関係性はただの仕事仲間です。それ以上でもそれ以下でもないです。夢小説なのに恋愛展開がなくて申し訳ないです。
上下関係としては店では夢主が一番下です。「お客様相談係」という役職がほぼ雑用係みたいなものなので。八話で夢主がペインの命令に大人しく従っていたのはそういうことです。生意気な口は少々叩きますが、本気で命令されたとき逆らったら担当の自殺用品でえらい目に遭わされる…って裏設定。
へらへらしてるけど夢主は苦労人です多分。



お話のタイトルは全てフランス語です。元ネタの小説がフランスのものなので。
以下、日本語訳したものです。

おやすみなさい!(親しい女性へ)
素晴らしい夢をみてください!
新しいパラダイス
私はあなたと結ばれる
すべてうまくいきます
人生は楽しむものだ
御利用ありがとうございました
あなたがとても羨ましい
私と一緒に歌いましょう
さようなら

内容の暗さと反して大体明るめなフレーズにしています。
ちなみに連載のタイトル、「RSVP」という言葉の意味はフランス語のRépondez s'il vous plaît(ご返事願います)の略だとか。出欠などを求める招待状の末尾に書かれるそうです。
タイトルをこれにしたことに特に意味はありません。強いて言うならなんか洒落てるからです。


最後に前書きの注意事項でも言いましたが、この連載は自殺を推奨したりするものではありません。単なるブラックコメディが過ぎるフィクションであると受け取ってくだされば幸いです。

それではここ迄読んでくださった方々、ありがとうございました。


(20150325 味醂)

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