どの日曜日よりしあわせな朝陽のなか

*刺客とお着替えシリーズ
*夢主が大統領の娘

「着替えさせて頂戴」
「……そういうことはメイドに頼んだらどうですか、ナマエ様」
「相変わらず面白くないイタリア人ね」
柔らかいベッドのフチに座ってつまらなさそうに言われた。イタリア人は陽気でノリが良いという偏見はいい加減捨ててほしい。
「大統領の娘である貴女にそのような無礼…」
「タダの手伝いよ。メイドを呼ぶのが面倒くさいだけ。それにお父様には言わないからだーいじょうぶよ」
「しかし、」
「あー!早く着替えないと朝食に遅刻しちゃーう!」
足をパタパタと振り上げ、両手を私に向かって突き出す姿はまるで子供。しかしこれ以上駄々をこねられたら朝餉に遅れるのは事実である。仕方無し、とため息を吐いて目を瞑った。
「……分かりました、パジャマを脱がすだけですよ。あとはご自分で出来るでしょう。ほら、ばんざーいしてくださ…」
言いかけてハッと気づいた時にはもう遅い。やってしまった。つい、幼い頃妹にやっていたクセ。頬に熱が集まるのが分かった。ナマエ様がぽかんとした顔からニヤニヤ笑った顔つきでこちらを見上げている。ああ最悪だ!最悪だ!
「ばんざーい?」
「黙ってください」
「ウェカピポお兄様ばんざーい?」
「…黙ってください」
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