病院に行った日から数日が経った。
何もしてもつまらない日々。
彼のことを見る日もなくなった。
あんなに大好きなギターもしばらく触っていない。

彼は今どうしているだろうか・・・───。
前みたいにテニスの練習で忙しいんだろうか・・・───。

彼がどんな風にテニスをするのか見てみたいと何度か思ったことがある。
けど、それももう叶いそうにない・・・。

病院の先生には15歳までしか生きられないと言われていた。
けど、今は17歳。
先生に言われた年齢はとっくに過ぎている。

───このまま・・・──。
このまま普通に生きていければ、それだけで十分だったのに・・・───。
大好きな歌を歌って、ユウナや家族と笑って・・・───。

それだけで良かったのに・・・・・・。

人を好きになってしまった。
彼の笑顔を見ていると、とても幸せな気分になれる。
だけど彼に嫌われてしまったし、もう関わらないかもしれない人のことを思ったってどうしようもない。

また前のような生活に戻るだけだ。

ただ、朝早くに窓を見ることが無くなるだけ・・・。

だからもう彼のことは忘れよう。


───さようなら・・・・・・。

ありがとう・・・───。




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