AM:04:00。
もう少しでタイヨウが昇る。

名前はいつものようにカーテンを閉め、押入の中に布団を敷いて作った寝床へと潜った。

陽が昇る時間に眠りにつき、
陽が沈む時間に起きる。

それが私の生活スタイルだ。

私は紫外線に対する抵抗力が人より少ない。
絶対にタイヨウに当たってはいけない───。

こんな生活をかれこれ17年続けている。
家で勉強はしていた為、なんとか高校には入れた。
友人のユウナはたまに学校からの手紙や課題を持ってきてくれる。

優しい友人と、こんな私を嫌な顔一つせず育ててくれる両親。
私は十分恵まれている。
病気なんかに負けないし、自分がタイヨウの下に出れないということに、不思議と嫌な気がしなかった。

あの蒸し暑い夏の日までは・・・───。


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