「あー!!数学わかんねぇ!」
『うるさいブン太!今一生懸命物理やってんの!』
「とか言いながらイヴも全然進んでないじゃろ」
『くっ・・・』
「なぁ、仁王数学できるっけ?教えろよい」
『なに!?仁王、私にも物理教えなさいよ!』
「おまんらそれが人にものを頼む言い方かの」
『頭は下げたくない絶対嫌★』
「「・・・・・・」」

結局二人でまた頭を抱えて目の前の問題に悩むことになった。
仁王は涼しい顔でテニス雑誌を読んでいる。

『ねぇ、ブン太。その問題解いてあげるから私の物理と交換して』
「おお!いいぜ」

ブン太を悩ませていた物理の宿題を受け取る。

『〜〜〜♪』
「へったくそな鼻歌じゃのー」
『あーん?』
「「やめれ」」
『ほら出来たよ!』
「おお、俺も出来たぜい!」

また二人で宿題を交換する。

"イヴのアホ、音痴、チキン、L●キ。"
"ブン太のデブん太★お腹たるんどる!"

『「・・・・・・なんだよコレ」』
「ぷ・・・・・・」

仁王は腹を抑えて肩を震わせている。
コイツ覚えとけ・・・・・・。

『「ま、いいや。明日これ提出するわ」』
「出すんか!?」

──次の日の放課後、職員室に呼ばれた。
なぜか仁王も一緒に・・・・・・。

あの時笑ったからだ。
絶対そうだそうに決まってる。



宿題を手伝ってあげるのは友情と言えるのか。


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