『「おじゃましまーす」』
「まぁ誰もいねぇし上がれよい」

とある日の学校帰り。
今日も我が立海大付属中学校のテニス部はコート整備で部活が休みだそうだ。
こんなんでいいのだろうか。
男子テニス部よ。

仁王と2人でブン太の家にお邪魔する。

「しかし暑いのー」
『溶けるー』
「今扇風機つけるから待てよい」
『ってか意外に部屋綺麗だよね』
「どんな部屋想像してたんだよ・・・」
『なんかこう、お菓子の袋散らばってたり』
「壁とかにガム付いてたりの」
『ギャハハハ!仁王ウケるっ』
「お前ら2人してひでぇなおい!」
「イヴもっと上品に笑いんしゃい」
『はいはい』
「返事は1回」
「はいはいはいはい」
「「・・・・・・」」

呆れた顔をしながらブン太は扇風機のスイッチをつけた。

「んで、何すんだよ・・・。ゲームか漫画くらいしかないぜ?」
『マ●オパーティーしよーよ。私ヨ●シーね!』
「んじゃ、俺はルイ●ジ」
「もうお前ら勝手にしてくれ・・・」

ゲームも中盤になり、ブン太がトップの座をキープしている。

『あーもう!ちょっとくらい手加減しなさいよっ!あーもう知らないーっ』

そういって扇風機の首を固定する。

『おー、涼しいー』
「ちょ、おま、仮にも女なんだからさ!そういうのは家でしろよ!」
『えー、いいじゃん!涼しいし』
「パンツ見えんだろーがっ!」
『大丈夫大丈夫』
「大丈夫じゃねぇーし!」
『女子はみんなやってるって』
「それは女子同士でだろい!俺とコイツは男だから男!」
『もー、うるさいなー』

そう言いながらもスカートをバサバサし続ける。

「仁王もなんとか言ってやれよい!」
「お、今日は水色ぜよ」
「・・・・・・・・・」
『残念!惜しいな!今日は白だ!水色に見えるよねー』


もうコイツらどうにかしてくれ・・・。


女の子だから、もうちょっと恥じらってほしいんだけど。


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テーマ「人外ファンタジー」
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