放課後。

『におー、ブン太ー、今日この後部活?』
「今日はコート整備で休みじゃき」
「どっか寄んの?」
『んー?ミルクティー奢って返してくれんだろうなーって。丸井ブタが』
「ブタってなんだよブタって。まぁ俺もコンビニ行く予定だったから別にいいけどよ」
「俺にも奢るぜよ」
「なんでお前もなんだよ!」

くだらない会話をしながら3人で玄関へ向かう。
あー、なんか視線がチクチク刺さってる。
嫉妬は醜いよー・・・?

「なーなー、イヴちゃん」
『何よにおーちゃん』
「そうそうそれだよ、それ!」
『え?はい?何?2人して』
「呼び方。何で俺だけ【におー】なんか気になっての。小学校まで【まーくん】じゃったろ」
「俺のことだって【ブンちゃん】だったろい?しかも何で俺だけ名前呼び?」

どっからこんな話になったか全然わからない。
未だに突き刺さる視線のせいだ。
気ぃ散るなー。

『あー、名前ね、うん。【まーくん】とか恥ずいし。【雅治】って呼びにくいし。だから【におー】』
「なるほどの」
「まぁ確かに・・・。んでんで、俺は?」
『【ブン太】のほうが言いやすいから?』
「え、なんで疑問系?」
『丸井ブタはダメ?』
「ぶっ」
「吹くんじゃねぇよ仁王!」
『可愛いよ?丸井ブタ・・・・・・くっ』
「・・・・・・・・・」
『怒った?』
「ブンちゃん、カルシウム不足かの?」
「仁王はカロリー不足だろーが!」
「あんまり食うと俺もブンちゃんみたいになるけぇ」
『まぁまぁいいじゃん、名前の呼び方くらい。さ、コンビニ行こ〜』



名前の呼び方なんて気にしなくてもいいじゃん。


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