できない約束はしない主義だと言って君がはぐらかしたのは僕の最期を看取ることで、(その夜君は、呼吸を止めた)
認めない、認めてはいけない。だって認めてしまったら、私は生きていられないから。(私はまだ、死んでなんかない)
みんなを幸せにした君は誰もが認める最愛で、けれど僕は許さない。みんなを死逢わせにしたお前など。(ねえ、気付いて)
偽りを見抜けぬ愚者共を騙すことによって、彼女は遂に自分自身を騙すことに成功した。(そして、悲劇が始まる)
幸せ過ぎて怖いという僕を贅沢な悩みだと笑った彼は、本当に怖いのが何なのかをきっと知らない。(濁りきった幸福の、何と恐ろしいこと!)
さて君は最期まで足掻く気のようだが、そんなことをされるとこちらも面倒なのでね。
遠退いて行く意識の底辺にあるのは、ただただ黄昏のように怠い深層心理なのだと彼は言っていた。
願い事を流れ星に3度唱える暇があると言うのなら、願いを叶える努力をすれば良いだろうに。
幸せだと信じることで、不幸な他人を嘲笑うことで、私はどうにか生きています。
どんなに言葉を尽くしてみた所で苦しい言い訳しかできないのならば、いっそ弁解など必要ないよ。