“非日常”を求めることほど、愚かなことは有り得ない。
なんなら私を殺してみる?安心して、それでも世界は動かないよ。
君が生まれたその日も、空は変わらず在ったのだから。
私が生きる為に、私が生まれる為に、誰かが死を迎えたの。
私は哀しくなくたって、涙ぐらい流せるもの。
ねえ、貴方が見ているこの笑顔は、嘘で偽物なのよ?
ほら、君が見捨てた真実の断末魔が聴こえるでしょう?
汚い現実に絶望したから、綺麗な幻想を愛したんだろう。
何もかもが嫌なの、根底にある自分が一番厭なの。
それでも世界が廻るなら、僕は消えて失くなってしまおう。