回る廻る巡る廻るぐるぐるになってぐちゃぐちゃになって、すべて融けて仕舞えば良い。こんな世界に意味など無いのだから。


螺旋階段に終わりは無いのを知りながらも、なおまだその先の救いを信じる君を、人は精一杯の侮蔑と尊敬とを込めて"勇者"と呼ぶ。その中に潜む侮蔑も皮肉も尊敬も羨望も、一滴も理解しないままに笑う君の瞳には、この無意味な世界が、あの醜い人々が、そして何よりも醜悪なるこの僕が、一体どのように映って視えるのだろう。


何事もなく進んでゆく日々に吐き気を催しそうだ。あいつは、最愛のあの娘は、もうこの世界のどこにも存在しないというのに。


私の願ひは、ただただ貴方の幸ひなのです。貴方が望むと言ふのなら、私はこの身を捧げませう。


雑踏に紛れた私の足音が聞こえない?雑踏に紛れた私の存在が分からない?60億人の中から私を見付けたと言ったのに。世界中の何処にいても見付けてあげると言ったのに。そんな言葉、嘘だと解っていたけどね。


僕の世界に君は要らない、そう言って引き金を引いたんだ。(銃口の先には、僕。)


もう何が嘘か解らないだろう?これが君の望んだ世界なんだろう?(ほら、涙すら嘘になって融けて行く)


誰かが私を呼ぶ声は、確かにこの窓の向こう側から聴こえるの。(そこに行けば幸せになれる?)


この心臓が止まったら、私を貴方にあげるわ。(私の犠牲の上で、貴方はきっと幸福に生きる。)


忘れるとか忘れないとか、そんなどうでもいいことじゃなくて、(嗚呼だけどこの思いを伝えるには、言葉を知らな過ぎる。)




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