爆弾発言
あの美人さん―安室さんはベルモットと呼んでいて私はーシャロンさんと会った日から安室さんの視線が痛い怖いずっと見てる。
気がつけば視線を感じ人一倍視線に敏感な私はビクッとなり視線元を探すと安室さんである。
(正直視線が痛い怖い無理泣きそう)
シャロンさんに会った日から安室さんはお客様に対しては普通に接してるつもりかもしれないけど安室スマイルも少しぎこちない。
そして私に対しての何かをする度動く度とりあえず本当に何かする度に安室さんの視線を感じるのだ、私が何をしたっていうんですか安室さんを怖がっていたことがバレてやばくなったの?それともシャロンさん?前感じてた視線は何か暖かいものだったが今は鋭い怖い監視されてる感じである。
結論:安室さん元からだけど更に怖すぎる。
というのを梓ちゃんに相談してみたところ確かに視線は鋭いかもだけど心配って目に書いてあるわ、と言われた。
(Why?どこが?いや心配ならあんな人1人殺せるような視線はしない絶対に)
私が頑固としてそれはないと言っても梓ちゃんは考えすぎよ〜、と軽く流されてしまった。
そして事件は起こった。
*
安室さんと2人店番の時それは起こった。
視線怖い帰りたいと思いながら仕事をしていた時カラン、と鳴り開いた扉に向けいらっしゃいませー、と声をかけようとしたら来たのはシャロンさんだった。
「シャロンさんいっらしゃー「何をしに来たベルモット」
私の言葉に見事被せて言ってきた安室さん。
そして殺気だった眼でシャロンさんーベルモットを見る安室さん。
(あれ?もしかして修羅場でこれ私が邪魔してるのかな?)
それに対して妖艶に微笑みながら安室さんなど眼中がないように私に話しかけてきた。
「Hey.乃亜」
「あ、はい私ですか…?」
突然話しかけられビクッとしてしてしまう。
「またあの紅茶を頂きたいんだけどあるかしら?」
「あ、はい!勿論あります。今すぐ持ってきますね」
といい私は逃げるように中の厨房に入っていった。
*
「ベルモット…2回もそれも僕がいる上で来たってことは早々の覚悟ができてるんだろうな…?」
「嫉妬深い男は嫌われるわよバーボン」
「僕は貴方が言葉巧みにあの子をこっちの世界に引きずり込まないか心配なだけだ」
「前にも言ったけどそのつもりはないわ。私はあの子が入れてくれる紅茶が気に入って通ってるんだから」
「…その言葉を信じてもいいのかベルモット」
「それに貴方が殺意剥き出しだからあの子も困ってるわ」
「それは自覚がありますが…」
「そろそろ彼女が紅茶をいれ持ってくる頃よ。もうこの話は終わりにしましょ」
「…わかりました」
*
安室とシャロンが不穏な会話をしてるとは知らず紅茶入れに勤しんでいた乃亜。
(やっぱりあの二人付き合ってるから私がいると邪魔なのかな…?)
多大な勘違いをしていた。
(だって安室さん私とシャロンさんを直接話しかけないようにしてそれってつまり僕の彼女と喋るなって意味だよね…どうしよう戻りづらい)
悶々と考えても答えは出るわけはなくいつも通りできた紅茶を見て覚悟を決めたように乃亜はカウンターに戻って言った。
*
「シャロンさん、お待たせ致しましたご注文の紅茶になります」
「Thank you」
と言い一口私の紅茶を飲み嬉しそうに顔を綻ばせるシャロンさん。
「やっぱり貴方の紅茶は美味しいわね」
「(美人さんの笑顔…!心がギュンギュンするんじゃあ…!)あ、ありがとうございます…」
そして流れる沈黙。
(お、重たい…。これはズバリ言うべき?言っちゃっ方が楽になる?)
そう思った私は疑問を口に出した。
「安室さんとシャロンさんって付き合ってるんですよね…?」