それはさながら真夏の青空に燦然と輝く太陽のように。

彼の笑顔や言動は、いつだってわたしには眩しく、いとおしい。

「……瑠璃先輩?」

「なんでもないよ、大丈夫」

突然黙り込んだわたしを心配したのか、首を傾げた赤也がきゅっと眉を寄せた。

かわいい赤也に、そんな表情は似合わない。

繋いだ手をゆらゆら揺らしながらにっこり笑ってみせると、つられたように彼の頬もゆるんだ。

どこか遠くで涼しげに、楽しげに風鈴が鳴く。

「先輩、今年も二人でお祭り行きましょーね」

「どうしたの、急に」

「だって早いとこ予約しとかないと、誰かに取られちまったらヤダし」

仁王先輩とか幸村部長とか、なんてムッとしながら前を向く赤也に、思わず嬉しくなって笑った。

そんなこと、心配しなくたっていいのに。

拗ねる表情もかわいいから、ちょっとだけ意地悪してみる。

「赤也、ねぇ、お祭りだけでいいの?」

「え?」

「海とか、プールとか、花火大会だってあるのに。一緒に行ってくれないなら、仁王くんたち誘っちゃうよ」

「うわ、ぜってー駄目!先輩と行くのは全部俺!」

繋いだ手をあんまり必死になって握り締めるものだから、嘘だよ、意地悪してごめんね、と囁く。

お祭りも海もプールも花火大会も、赤也とでなければ意味がない。

いつだってわたしは、わたしの隣りで笑ってくれるあなたが大好きなのだから。



きらきらひかる



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