洗い立ての真っ新なシーツほど手触りが良く気持ちがいいものはない。

その持論はしかし、いとも簡単に覆された。

「ん、リヴァイ、くすぐったい」

「うるせぇ」

小さな抗議の声を無視して、目の前のそれに手を伸ばす。

柔らかく滑らかで傷一つない真っ白な肌。

触れるたび、いっそう離れがたくなるような気がして、いつも不思議に思う。

折れそうに細い首筋を撫で上げると、組み敷いた身体がひくりと震えた。

「…リヴァイ、それはわざとなの…?」

「あぁ?」

「その、手、やめて!」

「知るか。触り心地良いのが悪い」

「……!」

涙目で見上げてくるその表情がひどく扇情的で、一度は収まった筈の欲が首を擡げてくる。

特に抗う必要もないので衝動に従うまま、もう一度やわらかな肌に指を這わせた。

「何を食ったらこうなるんだ」

「んん…!」

華奢な背中が大きくしなる。

真っ白な肌が徐々に紅く色付いていく様は、やはり何度見ても厭きることがない。

「リヴァイ、も、やだっ」

「いいから大人しくしてろ」

宥めるように額に口付けてやれば、観念したように潤んだ瞳が閉じられる。

何処もかしこも甘い体を心行くまで堪能しながら、溢れる優越感に身を浸した。


絡み合う熱情



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